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『タイタンの戦い』サム・ワーシントンが語る“サムの小さな三部作”

『ターミネーター4』、『アバター』とバリバリのSF大作にあって、その繊細な演技で一躍ハリウッドの注目を集め、スターダムへの階段を駆け上がったサム・ワーシントン。最新作『タイタンの戦い』では、ゼウスの血を引く英雄・ペルセウスを圧倒的な力強さをもって熱演している。インタビューを前に、一体どんなマッチョな男が登場するのか? と身構えるも、インタビュールームにいるサムは意外や細マッチョ! そしてカラカラとよく笑う男だった。「9歳の甥っ子が見て楽しめる作品にしたかった」と言うこの『タイタンの戦い』、そして自身のキャリアについて、気さくに語ってくれた。

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『タイタンの戦い』 サム・ワーシントン
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『ターミネーター4』、『アバター』とバリバリのSF大作にあって、その繊細な演技で一躍ハリウッドの注目を集め、スターダムへの階段を駆け上がったサム・ワーシントン。最新作『タイタンの戦い』では、ゼウスの血を引く英雄・ペルセウスを圧倒的な力強さをもって熱演している。インタビューを前に、一体どんなマッチョな男が登場するのか? と身構えるも、インタビュールームにいるサムは意外や細マッチョ! そしてカラカラとよく笑う男だった。「9歳の甥っ子が見て楽しめる作品にしたかった」と言うこの『タイタンの戦い』、そして自身のキャリアについて、気さくに語ってくれた。

全能の神にして創造主・ゼウスを頂点とする神々と人間の間の戦いに否応なしに巻き込まれていくペルセウスの苦難の冒険の旅が描かれるが、サムはこの物語を「シンプルに“復讐劇”として捉えた」とのこと。
「これは決して歴史の授業ではないからね。彼を育ててくれた家族は冒頭で“素早く”殺されてしまう。その復讐のためにスコーピオンやメデューサやクラーケン(※神が地上に放つ怪物)と戦い、ついに、家族を殺した張本人(ゼウスの弟で冥界の王・ハデス)に挑む、というごくシンプルな復讐劇なんだ」。

ペルセウスというキャラクターに関しても、80年代に製作されたオリジナル版ではどこか“王子様”然として描かれているのに対して、今回、サムが演じたペルセウスは直情的な若者となっているが…。
「そう、気分屋な怒れる10代の若者みたいなね(笑)。“王子様”じゃなくても、そこらにいそうなティーンエイジャーでも、英雄になれるってことを描きたかったんだ」。

『ターミネーター4』では見た目は人間と変わらないサイボーグ、『アバター』では別の肉体に意識を送り込み、先住民族の暮らしに入り込んでいく男。そして本作では神・ゼウスと人間の間に生まれた男と、立て続けに“半人(?)”を演じている。この一連の役柄とその意味について、「人間の持つ二面性」という言葉を使って彼はこう説明する。
「人間は誰しも、二面性を持っており、『自分は何者なのか?』という自分探しの旅をしているものだというのが僕の考えだね。僕自身、オーストラリアで育ったのにアメリカで仕事をしていて、自分では自分のことをごく普通の人間だと思っているのに、映画界という“グラマラスな”世界で仕事をしていることで、特別な人間と思われたりする。僕にとってちょうど、そういう“二面性”といったことを考える時期だったんだ。だから僕は、この3作を“サムの小さな三部作”って考えてて(笑)、この三部作がセラピー代わりになってくれたおかげでこれからまた、新しいことにチャレンジできるのかな、とも思ってる」。

この自称“三部作”では、ほぼ全編にわたってシリアスな表情を浮かべているが、目の前のサムは口を開いたそばから冗談ばかり。また、会見やプレミアイベントでは、女性記者やゲストの褒め言葉にテレて真っ赤になっていたが、素のサムはどんな男?
「(ばんざいするように手を広げながら)僕、面白い男だよ(笑)! (この3作は)物語と共に人物が成長していくものだったので、シリアスさやストイックさが求められたけど、それも終わったし、今度は第2章。まずはハリウッドの扉をこじ開けたので、これからコメディであれロマンスであれ、全く違う表情を見せていきたいね」。

ハリウッドでの成功を手にし、多くの誘惑にさらされたことでその輝きを持続させることなく、表舞台から姿を消していった俳優は枚挙にいとまがないが、彼にはその心配も必要なさそうだ。ハリウッドで生きる術として彼が挙げてくれた秘訣は次の3つ。
「しっかりと地に足をつけること。あまり深刻に悩まないこと。あとは、正直に意見してくれる友達を持つこと、かな。正直に『この映画のきみは酷かったよ』と言ってくれるようなね。僕の周りはそんな奴ばかりだよ(笑)。この映画について何て言ったかって? それは言えないよ(笑)」。

オーストラリアで、俳優になる前はレンガ職人をしていたというサム。俳優を志すきっかけはと言うと…。
「きっかけはある女の子の存在だね。それからいろんな偶然があったんだ…。いや、まあ彼女に良く思われたかったんだ(苦笑)」。

かなり照れくさそうに明かしてくれたが、そこから成功を掴むまでに話が及ぶと、真剣な表情になってこう語ってくれた。
「自分が一貫して大切にしていることなんだけど、人生はひとつだけしかないから、その期間だけでも常に自分に満足して幸せな気持ちでいたいってこと。たとえ世界中が自分を嫌っても、自分自身だけは自分を嫌ってはいけない。だから、自分の核となる部分を常に満たしていたいと思ってるんだ。禅の思想のようなものだけど、朝起きて、自分を好きと思える…これって結構、大変なことなんだ。『オレってだめなヤツだ』って思いたくなることもあるし(苦笑)。いまでも僕は戦ってるのさ」。

最後に待機作について尋ねると「1本はモサド(※イスラエルの諜報機関)のエージェントの役、もうひとつは、女の子といっぱいキスできる役なんだ」とニッコリ! 新たな“サムの小さな三部作”に期待したい。

《シネマカフェ編集部》

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