『ボックス!』李闘士男監督が明かす——市原隼人&高良健吾の“リアル”
『デトロイト・メタル・シティ』では松山ケンイチを“ヨハネ・クラウザー・II世”へと変貌させ、過激な漫画原作を見事に“映画”として表現、先頃公開された『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』では、ナインティナインの岡村隆史を“コント”ではなく“ドラマ”の中で輝かせるなど、その演出手腕が注目を集める李闘士男監督。最新作『ボックス!』はボクシングを題材にしたバリバリの青春映画で、市原隼人、高良健吾という才能を若き主人公とその親友役に配した。先日公開を迎えた映画、そして撮影について李監督に直接話を聞いた。
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ボクサーとして天賦の才能を持つカブと、その幼なじみでカブに憧れボクシングを志すユウキ。彼らの挫折や葛藤、成長がリアルなボクシングの試合と共に映し出される。まずは直球。主人公を演じた市原さんの魅力とは?
「イッチー(=市原さん)はやんちゃで未完成な勢いとでも言うのかな。あいつはテストと本番で芝居が変わるんですよ。監督からしたら最悪な役者ですよ(笑)。集中すればするほどそうなるんですね。普通は止めるんだけど、おれは『面白いからそのまま行っとけ!』って(笑)。あるシーンで、あいつがポツンとひとりで取り残されるところがあるんですが、本番になったらなぜかあいつ、走り出しやがった! 『何やねん、お前』と思いつつ、そこがかわいいし、彼にしかない瞬発力が魅力ですね」。
一方、ユウキ役の高良さんに対して、監督はこんな注文を。
「原作にも書かれていないけど、なぜカブとユウキの間にここまでの友情があるのか? そこを分かってやってほしいとは伝えましたね。表現が下手くそなカブの本当の優しさをユウキはずっと前から知ってる。ユウキもうまく自分を外に出せないヤツだけど、カブはそれを分かってる。高良には『君は、カブのことを好きで好きでたまらない。そこをどうやって出していくか? という部分しかないんだぞ』と言いました。ユウキとカブが拳を交えるとき、ユウキはカブを倒すんじゃなくて“過去の自分”を倒そうという意識なんじゃないか。その後、自分の一番大切な大好きな人を超えてしまった瞬間に感じる戸惑いを見せてほしかったんです。高良は薄〜い皮を一枚まとってる感じ…牛乳温めたときにできる膜みたいなものを持ってて(笑)。それを『破るのか? 破らんのか? いつ破るねん?』ていうじれったさがヤツの魅力かな」。
リアリティを追求したボクシングシーンの中でも、クライマックスの県予選決勝、カブと宿敵・稲村の試合の決戦のラウンドは圧巻! 「俳優たちが僕の想像を超えたシーン」と語る監督。撮影を前にある決断があった。
「1ラウンドを丸々、1カットで撮ったんです。リングに向かって『お前ら、止まるな。やれっ!』って(笑)。アマチュアルールなので、1ラウンド2分ですが相当きついですよ。僕が出した指示は『休まずに必ずどちらかが手を出せ』ということ。『カブが倒れようと、稲村が倒れようとおれが芝居を繋ぐから心配するな、本気でやれ』と。試合が終わった後の2人の行動も、全く脚本にはなくて、あいつらが勝手にそうしたんです。半分ドキュメンタリーですよ」。
天才と呼ばれつつ、勝ち続けるのでなく、挫折を繰り返すカブ。これまでにないタイプの“天才”であるが、監督は、自身の内にある、映画制作に対する情熱と絡めてこう説明する。
「僕は、“人”が撮りたい。とにかく人に興味があるんです。その中でも、自分で自分のために頑張るヤツには何の共感もわかない。今回で言うと、カブはアホやけど、負けて、負けて、そこから他人のために本気を出す。そこがかわいくて仕方なかった。それをどう描くかと考えたとき、大切にしたのは、“痛み”をしっかりと描くことだった。だから、ボクシングのシーンでも、カブがパンチを打つところよりも、打たれるときの方が大切なんです。映画の中のイッチーを見て、若い女の子はキャーキャー言うと思うけど、男の子や僕みたいなおっさんが見ても『あの坊主頭の役者いいなぁ』って思わせたかった。だからこそ痛みや負けたときの切なさをしっかり描こうと思ったんです」。
「ボクシングの魅力はシンプルさとストイックな部分。勝ちか負けか、明暗がはっきりするからこそ“暗”の部分を鮮やかに描き出せる」と監督。
「そう言えば、僕自身は映画ってあまり観ないんですが(苦笑)、でも『ロッキー』だけはよく観てました。『ロッキー』で、スタローンが階段を走って上って『ウォー!』ってやるシーンあるでしょ? 撮影中も冗談で『イッチー、高良! あれやれ!』って(笑)」。
ぜひそのシーンも見てみたかったが…。ともかく『ボックス!』に監督が込めた“人間愛”をぜひ感じてほしい。
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http://www.cinemacafe.net/special/filming_report
《シネマカフェ編集部》
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