浅野忠信 妻に迷惑かける役に「僕もその通りだった、ちょうどいい」
映画『酔いがさめたら、家に帰ろう。』の完成報告会見が10月12日(火)、都内のホテル西洋銀座で行われ、主演の浅野忠信、永作博美、東陽一監督が出席した。
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人気漫画家、西原理恵子さんの元夫で戦場カメラマンの故・鴨志田穣(ゆたか)さんの同名自伝的小説(スターツ出版刊)の実写化で、アルコール依存症を原因に離婚した戦場カメラマン・塚原安行(浅野さん)が妻・園田由紀(永作さん)と子供たちとの絆を支えに更生する一方、病気と闘う運命を辿る姿を描く物語。
元夫婦という微妙とも言える距離感を演じる難しさを司会者から聞かれた永作さんは、「由紀の台詞で『1度好きになった人はなかなか嫌いになれない』とあり、原作にはなく監督が書かれたものですが、本当にそうだなと思いました。夫婦の距離感は変わらない、元夫婦は関係なく、どうしようもないけど嫌いになれない人とだけ考えていました」と脚本の恋愛観に深く共感した様子。浅野さんは、14年連れ添い、2児をもうけた歌手のCHARAと昨年離婚しているだけに「僕はメチャクチャ迷惑かける役。自分もその通りだったし、ちょうどいいかなと思って演じました」と自虐的に語り苦笑い。
一方、2人は今回が初共演。互いの印象について、永作さんは「ホントにそのままスルリと役に入られる、感覚的に芝居をする人。私も作るというより感覚でそのとき、思ったままにやりたい方なので、非常に楽しくやらせていただいた」。浅野さんも「ユースケ(・サンタマリア)さんが監督された『弁当夫婦』とかを観させていただいていて不思議な何かを放っている人だと思っていた。夫婦の微妙なニュアンスを永作さんから出してくれるので、僕はそこに乗っかって、広がりをもたせていただいた」とそれぞれ好相性を感じた様子だった。
『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』は12月4日(土)よりシネスイッチ銀座、テアトル新宿ほか全国にて公開。
《photo:佐藤彩美、UEHARA / text:Yoko Saito》
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