薬師丸ひろ子、22年ぶりに映画主題歌を歌う! 「もう一度新しい挑戦を」
女優の薬師丸ひろ子が主演映画『わさお』の主題歌を歌うことになり12月13日(月)、都内のスタジオで公開レコーディングを行った。薬師丸さんが自身の主演作で主題歌を歌うのは、『レディ!レディ READY! LADY』('89)以来なんと22年ぶり。今回、人気デュオ「Kiroro」の玉城千春が作詞を手がけた「僕の宝物」がエンディングを感動的に演出する。
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とあるブログで紹介されたことをきっかけに、全国的な人気を獲得した“ブサカワ犬”わさおと、飼い主の菊谷節子さんの交流を描いた本作。なんとわさお本人(本犬?)が堂々の主演で映画デビューを飾り、薬師丸さんが飼い主・セツ子を演じている。わさおが暮らす青森県鯵ヶ沢でオールロケが行われ、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の錦織良成監督が感動のストーリーを紡ぎ出す。
かつて「セーラー服と機関銃」や「探偵物語」「紳士同盟」など数々の映画主題歌をヒットさせた薬師丸さんだが、ある時期を境に主題歌を断るようになったのだとか。「ふとふり返って、自分の歌が(映画に)乗ることが果たして良いことなのかと思うようになって…」。しかし今回は「もう一回、人の意見を聞いて新しいことに挑戦をする気持ちになった」そうで、主題歌のオファーを快諾。スクリーンに往年の歌声が帰ってくることになった。
「仮歌を入れたときは、もう落ち込むだけ落ち込んだ。優しいメロディに、優しい言葉を乗せることは想像以上に難しかったですね」と薬師丸さん。言葉を喋れないわさおに代わって「わさおの気持ちを誰かが代弁できたらとても素敵なこと。その役目をいただいて緊張したが、映画の温かさが曲からも伝わるはず」と満足そうな表情を見せてくれた。
薬師丸さんはプライベートでも犬を飼っている犬好き。今回初体験となった犬との“共演”に「守らなければいけないルールもたくさんあって、気を遣った」。とはいえ、相手はすでに多くのメディアで取り上げられている“スター”とあって、「とにかく頭がすごくいいですね。人が自分に何を求めているかちゃんと理解していたし、台本にはない奇跡的なことを何度もやってくれた」と薬師丸さんも舌を巻くほど。また、わさおにストレスを与えまいと、常に面倒を見ていた菊谷さんに敬意を払うことも忘れなかった。
『わさお』は2011年3月5日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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