99歳の新藤兼人監督が天皇陛下御臨席の試写会で舞台挨拶
日本国内最高齢の映画監督である99歳の新藤兼人が自身、生涯最後の映画と公言している『一枚のハガキ』のプレミア試写会が7月13日(水)に都内で行われ、新藤監督と主演の豊川悦司、大竹しのぶが舞台挨拶に登壇。この日は、天皇皇后両陛下がご来場され、監督、キャストとご歓談。天皇陛下はその後、観客と共に映画をご鑑賞された。
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戦争に徴集され、仲間から1枚のハガキを預かった男が終戦後にその家族の元を訪問。そこで彼が見たのは、戦争で次々と家族を失いながらも力強く生きる女の姿だった——。1枚のハガキを通じて巡り合った男女の姿を通して戦争の悲惨さ、愚かしさを描き出す。
車椅子で登場した新藤監督だが、挨拶になると立ち上がり客席に向かって深く頭を下げ「映画監督の新藤兼人です。今日は天皇陛下がいらしての特別試写会でございますが、みなさんもどうかご一緒にご覧ください」としっかりとした声で語った。
豊川さんも大竹さんも本作への出演、そしてこうして試写会を開催できることへの感謝を口にした。最後に大竹さんは「陛下と新藤監督、スタッフ、そして私たちと共にこの映画を愛していただければ幸いです」と語り、会場は温かい拍手があふれた。
なお、天皇陛下が新藤監督の作品を公の場で鑑賞されるのは1999年に日本映画名作鑑賞会で『裸の島』をご覧になられて以来、実に12年ぶりとなる。
『一枚のハガキ』は8月6日(土)よりテアトル新宿、広島・八丁座にて先行公開、8月13日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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