ウォンビン来日! 「まだおじさんにはなりたくない(笑)」
韓国で数々の映画賞に輝いた主演作『アジョシ』を引っ提げ、韓流スターのウォンビンが来日。8月30日(火)に共演した子役キム・セロン、イ・ジョンボム監督と共に都内で開かれた記者会見に出席した。
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過去のある事件をきっかけに心を閉ざして生きてきた男が、隣りに住むひとりの少女と心を通わせ、彼女を守るために犯罪組織に立ち向かう。2010年の韓国No.1ヒット作となり、ウォンビンは念願の韓国のアカデミー賞「大鐘賞」の主演男優賞を獲得した。
本作への出演に際し「アクションよりもテシクというキャラクターに惹かれました」とウォンビン。「彼の心の痛みや少女・ソミとの触れ合いなど内面的な部分がシナリオによく表現されていました」とふり返る。
劇中、自ら鏡の前で髪を切るシーンがあるが「テシクはかつて特殊部隊の要員であり、髪を切ることはその過去の姿に戻るという決意、意思の表れだと考えて、あのシーンは演じました」と述懐。「テシクが体現する“新しい愛”とは何なのか? と考え、男女の間だけではない、大人と子供の間にも愛が存在するのだと感じました」と言葉に力を込めた。
初来日のセロンは11歳。自己紹介と映画のアピールを覚えたての日本語で行い会場を沸かせた。人気スター、ウォンビンとの共演の印象を尋ねると「優しく面倒を見てくれたし、すごく気を遣ってもらいました」とニッコリ。将来については「“含み”のある女優になりたい。実感を伴うような演技を見せたい」と11歳とは思えないしっかりした口調で夢を明かしてくれた。
監督はウォンビンの『母なる証明』を観てオファーを出したということだが、「あの作品から、これまでの彼とは全く違うイメージを見出しました。兵役から帰って男として成長し、“変身”が可能だと感じたんです。いまならアジョシ(=おじさん)を演じられるだろうとね」と語る。
この映画の公開により、韓国でいうところのアジョシ、すなわち“おじさん”という言葉のイメージが変わったとも言われるがウォンビンは「まだおじさんにはなりたくないですね」と苦笑いを浮かべていた。
『アジョシ』は9月17日(土)より丸の内TOEI 2ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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