杏、ジブリ愛を熱烈アピール! 「いつか仕事で関わりたい!」
アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされたフランスのアニメーション映画『イリュージョニスト』のDVD&ブルーレイ発売に先駆けて9月15日(木)、都内で試写会が開催。女優の杏と三鷹の森ジブリ美術館館長の中島清文がトークショーを行った。
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名作『ぼくの伯父さん』の監督ジャック・タチが生前、娘のために書き残した脚本をデビュー作『ベルヴィル・ランデブー』で一躍脚光を浴びたシルヴァン・ショメ監督が詩情豊かにアニメ化した本作。1950年代のパリ、そしてスコットランドのエディンバラを舞台に、時代遅れの老手品師と少女の交流を描く。
セリフのほとんどない本作だが、杏さんは「匂いや味といった“質感”を感じさせてくれた。セリフがないからこそ、これだけ世界中で受け入れられたのかな、とも思うし、こんなに伝わるものがあるのかも」とその世界観を絶賛する。
世界の優れたアニメーション、宮崎駿や高畑勲がオススメする作品を収める「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」に加えられることになった本作。3月26日に劇場公開されたが、震災の影響をものともせずヒットを記録した。中島館長は「こういうときこそ本物の映画が観たくなるものなのかな、と思う」と分析する。
杏さんが特に気に入ったというのが劇中に登場する“食”のシーン。「人と人とのつながりを深めるのに食ってすごく大事。芝居でも、食のシーンってよく議論になるんです。セリフを言いながらどうやり取りするのか? そこにいろんなものが出てくるんです」と熱弁をふるう。ジブリ作品においても料理や食事の描写は重要なシーンであり、過去の名作でも多くのファンの心に強烈な印象を刻んできた。中島館長は「宮崎駿も高畑勲も、『生活に密着した部分を描かないとリアリティが入ってこない』と言い、きちんと描くようにしています」とうなづいた。
杏さんは「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」のレーベルの中でも、「雪の女王」が大のお気に入りで「小さいときから何度も見ています」と語ったが、これに中島さんは驚いた様子。1957年のソ連のアニメーション作品だが「宮崎駿も一発でホレて、『この作品がなかったらアニメーターを続けていなかったかも』と言ってるんです。アニメーター1年目でこの作品に出会って、いつかこういう作品を作りたいと思ったそうです」と明かした。
さらに、ジブリ作品の大ファンという杏さんが「言い続ければ叶うかもしれないと思ってますが、いつか仕事でも(ジブリ作品に)関わりたい」と熱く語ると中島館長は「宮崎駿に伝えておきます」と笑顔で請け負っていた。
『イリュージョニスト』DVD&ブルーレイは10月8日(土)より発売。
《シネマカフェ編集部》
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