ロマン・ポランスキー監督、生涯功労賞受賞と共に77年の事件の被害者に謝罪
『ゴーストライター』が日本で好評上映中のロマン・ポランスキー監督が27日、スイスのチューリッヒ映画祭に出席、2年前に受け取るはずだった生涯功労賞を受賞した。ポランスキーは2009年9月、授賞式出席のためにスイスに入国した際、1977年にアメリカで起こした少女淫行事件の容疑で拘束され、昨年7月まで自宅軟禁生活を送っていた。
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温かい拍手に包まれて登壇したポランスキーは「もらえないより、遅れる方がいい」とコメントして会場を湧かせた後、「とても感動しています」と語った。
映画祭では彼自身が半生を語るドキュメンタリー映画『Roman Polanski: A Film Memoir』(原題)が上映され、母国ポーランドにナチスが侵攻した第二次世界大戦中の過酷な体験について語ると同時に、ポランスキーは77年の被害者の少女にも言及した。ローラン・ブーズロー監督による同作はポランスキーが一昨年の収監生活の後、スイスの別荘で自宅軟禁生活を送っていたときに撮られたもの。77年、当時13歳だった被害者についてポランスキーは「彼女は二重の被害者です。私とプレスの被害者です」と語り、初めての公の謝罪の言葉として受け止められている。
© ロイター/AFLO
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