第二子妊娠を発表した板谷由夏、中村獅童&萩原聖人の祝福に照れ笑い
WOWOWのシナリオ大賞(第4回)で昨年、大賞を受賞した「エンドロール 〜伝説の父〜」が同局のドラマWにて映像化され3月18日(日)に放送されることが決定し、3月13日(火)に記者会見を開催。中村獅童に萩原聖人、子役の鈴木励和(れお)、そしてこの日の午前中に第二子の妊娠を発表したばかりの板谷由夏が出席した。
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
20年ぶりに故郷に帰った売れない映画監督の雄司(獅童さん)が、余命わずかの親友・明生(萩原さん)に頼まれて街中を巻き込んで映画を撮影するさまを描く。
獅童さんと励和くんからの「おめでとうございます」という祝福、夫婦を演じた萩原さんの「お体に気を付けて」という労わりの言葉に、板谷さんは「ありがとうございます」と少し照れくさそうな笑顔を浮かべた。新たな命を自らの中に宿したことでの変化を問われると「すでにうちには3歳になるやんちゃ坊主がいるので(笑)、“母”としての気持ちの変化はありませんが」と前置きした上で、「長男のときもそうだったんですが、新しい命を宿すと、不思議なことに同時に“死”というものについて考えるものです。それはもしかしたら芝居に影響を与えているかもしれませんね」と真剣なまなざしで語った。
もしも明生のように余命を宣告されたらどうするか? という問いに獅童さんが、がんで亡くなった叔父の萬屋錦之介や父の存在に触れ「最後まで仕事をし続けたいというのが本心」と語れば、萩原さんも「毎回、そういう気持ちで仕事に臨んでます」と自らの覚悟を明かした。
萩原さんはまた、今回初めてドラマの演出を務めた石井裕也監督(『川の底からこんにちは』)を絶賛。「自分だけでは出せないポテンシャルを引き出してくれた」と感謝の思いを語った。重いシーンの撮影を含みつつも現場の雰囲気は温かかったようで、励和くんも「クランクアップの日は寂しかったです」と告白。さらに萩原さんと板谷さんについて「本当のお父さん、お母さんだったらいいのにと思いました」と語ると2人は嬉しそうにニッコリ。さらに励和くんが獅童さんについて「TVでは話せないような裏話を暴露してくれて楽しかった」と語ると会場は笑いに包まれた。
この会見に先立って、第5回WOWOWシナリオ大賞の授賞式が開催されたが、今年の大賞は“該当なし”という結果となった。審査委員長を務めた映画監督の崔洋一は、ちょうど1年前の東日本大震災を受けて「私たち一人一人の存在が同じ場所に立つという、ある意味で分かりやすくフェアな社会性を背負わざるを得なかった」とこの1年で日本人が置かれた社会状況を論じつつ、「この賞においてはそうした状況とは一線を画し、突き抜けていくということが書き手に求められている」と応募者に対し辛口のエールを贈った。
「エンドロール〜伝説の父〜」はWOWOWにて3月18日(日)22:00より放送。
第5回WOWOWシナリオ大賞受賞結果一覧
■大賞
該当作品なし
■優秀賞
「ハートに火をつけろ」(伊勢尚子)
「父さんはムーンフェイス」(中西隆裕)
「プラタナスの枯葉」(播磨弘規)
「WOWOWシナリオ大賞」公式サイト
http://www.wowow.co.jp/drama/sc/
《シネマカフェ編集部》
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