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「モテモテ・スプレー」濱田岳インタビュー “モテない男”と「気持ちは一緒」?

部屋に入るとボウズ頭で「こんにちは!」と快活な一声。劇中で見せる平凡で気弱なキャラクターとは異なるその素顔に驚かされる。人気作家・東野圭吾が手がけたブラック・コメディ“笑”シリーズをドラマ化した一篇「モテモテ・スプレー」では、まったく“モテない”男の役で見事なハマりぶりを見せる、濱田岳。『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ポテチ』など伊坂幸太郎原作の作品を始め、『宇宙兄弟』、『永遠の0(ゼロ)』と話題作に引っ張りだこの24歳。この男の本当の素顔とは?

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東野圭吾ドラマシリーズ“笑”「モテモテ・スプレー」濱田岳
東野圭吾ドラマシリーズ“笑”「モテモテ・スプレー」濱田岳 全 7 枚
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部屋に入るとボウズ頭で「こんにちは!」と快活な一声。劇中で見せる平凡で気弱なキャラクターとは異なるその素顔に驚かされる。人気作家・東野圭吾が手がけたブラック・コメディ“笑”シリーズをドラマ化した一篇「モテモテ・スプレー」では、まったく“モテない”男の役で見事なハマりぶりを見せる、濱田岳。『アヒルと鴨のコインロッカー』『ポテチ』など伊坂幸太郎原作の作品を始め、『宇宙兄弟』『永遠の0(ゼロ)』と話題作に引っ張りだこの24歳。この男の本当の素顔とは?

ミステリー小説の名手・東野圭吾の一味違った側面が楽しめるコメディ要素の強い本作。これまでにないテイストを濱田さんはどう楽しんだのだろうか?
「“東野圭吾さんと言えば”っていうイメージが映画だったりドラマだったりを通して僕の中にもあって、東野圭吾エッセンスはあるんだけど、ひと毒盛ってあるような感じがしてすごく新鮮でした。今回のものにはそういったスパイスも入っていて、コメディってふざければいいっていうわけではないんだなと勉強になりました。そのコミカルなシーンをいかに本気でやるかっていうことなんだなと。どちらかというと僕は面白いことが好きなので楽しんでやるタイプなんですけど、倉科(カナ)さんは一瞬現場がピリッとするくらいの真剣なお芝居をされていて、もう“すいません…”って感じでした」。

「男として理解できてしまう僕もどうなのかな…」

“モテモテ・スプレー”なる必殺アイテムを使って意中の乙女(倉科さん)を振り向かせようと奔走する主人公・タカシを演じた濱田さん。役づくりは「ほとんど必要なかった」とふり返る。
「僕は中学・高校と男子校だったんですよ。参観日にお母さんたちが集まったときに、ちょっとチヤホヤされるぐらいで(笑)、モテたっていう実感もあんまりなかったです。だから、男ばっかり集まってバカみたいな妄想ばっかりが膨らんじゃってましたね。“モテてぇ〜!”っていう気持ちは一緒なので、もう“分かるよ、モテたいよね!”っていう一心で演じきりました。まぁ、言ってみれば一種の“高嶺の花”の子がモテモテ・スプレーを使えば振り向いてくれるわけですから。タカシはそれで気持ちよくなってしまって、そんな時間が続けばいいなって思うんですよね。でも、そこを理解できてしまう僕もどうなのかなと思いますけど…。もし僕がこの話を中学生の頃に見ていたら、おかしなことになってたと思います(笑)」。

しかしこのモテモテ・スプレー、やや難あり。持続時間は短く、効果が切れてしまえば、またモテない男に逆戻りしてしまうのだ。だが、濱田さんはここにも男として共感。
「いままでニコニコしてくれたのに、いくらお芝居と分かっていても(スプレーの効果が切れて)『あぁ、もうダメ。嫌いになりそう』って言われたとき、グサっとくるものがありましたね。女性から『嫌い』って言われるのは、なかなかつらかったです(笑)。タカシとしてというよりも濱田岳として、ちょっと傷つきました…。ガラスのハートなんですよ(笑)。僕自身は脈がなければ諦めるタイプなので、あんなに脈がない女性に対してはなかなか行けないですね」。

“振り回される男”濱田岳

濱田さん演じるタカシは劇中ずっと振り回され続ける。依存してしまったスプレーの効果に振り回され、スプレーを開発した謎の博士(津川雅彦)による謎の理論によって丸め込まれ振り回される。“振り回される男”が似合うと言っていいのか…。だが、芸暦10年以上、彼の演じてきた役は数知れず。そのたびに自在に異なる“濱田岳”を見せてきた。
「僕は、とにかく振り回される役が多いですね(笑)。眉毛が八の字に下がってて困ってる風な顔だからかな? でも、どんな役も僕自身なんですよね。今回の役も僕と言えば僕だし、殺人鬼・キルオ(『ゴールデンスランバー』)も僕と言えば僕なんです。殺人鬼にしても情けないヤツ、喧嘩早いヤツにしても、演じるキャラクターの要素は僕の中に少なくとも0.0001%はあると思うんです。僕はその部分を100%に引き伸ばしたり、逆に縮めたりして役のサイズに合わせて、毎回カメラの前に立つんです。だからそれは当然、僕にしかできないものになるんだけど、別の人がやれば僕には絶対できないものになるとも思ってます。でも、それがいいか悪いかは他人が決めることなので、ダメって言われてしまえばそれまでだし。だから、いままでのやり方に縛られててもいけないのかな」。

最後に一問、濱田岳は実際にモテモテ・スプレーがあったら使いたい?
「使っちゃうだろうなぁ。絶対使っちゃう! 奥さんがいるので使い方は秘密ですけど(笑)」。

「東野圭吾ドラマシリーズ“笑”」、第1笑「モテモテ・スプレー」は8月1日(水)より、第2笑「あるジーサンに線香を」は9月1日(土)、第3笑「誘拐電話網」は10月1日(月)よりJ:COMオンデマンドメガパックにて、またauスマートフォン スマートパス・ビデオパスにて配信予定。

(stylist: Katsumi Norihito/Koa hole inc.)

《シネマカフェ編集部》

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