台湾スター、マーク・チャオ来日! 監督に騙され(?)過酷なアクションこなす
台湾発の大迫力アクション・エンターテインメント『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black&White Episode1』に主演するマーク・チャオと共演のDEAN FUJIOKA、ツァイ・ユエシュン監督が来日! 8月22日(水)、都内劇場でジャパン・プレミアが開催され、日本語吹替え版のボイスキャストを務めた寺脇康文も登壇した。
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台湾で放送されて人気を博したドラマ「ブラック&ホワイト」を台湾映画では破格とも言える10億円という大金をかけて映画化。ハーバー・シティの新米刑事と犯罪組織の構成員がある陰謀のせいで追われる身となり、互いの立場を超えて協力し合いながら真相を追求していく姿を描く。
大歓声に迎えられたマークは日本語で「みなさん、こんにちは。マーク・チャオです」と挨拶。主人公の熱血刑事・インションを演じたが、ドラマから映画化に至るまでの流れについて聞かれると「僕と監督の仲が良いからなのか、とても面白い経緯がありました」とニッコリ。「実は、監督からは映画のクランクインまでに『映画化するけど出ますか?』といった話は一度もされてなく、成り行きで撮影が始まってしまったんです」と明かす。
さらに劇中で見せるスタントなしの激しいアクションについても「これについても面白いことに、監督からスタントが要るか要らないか? と聞かれたことは一度もありませんでした。これも僕らが仲良しだから成り行きで決まったのかもしれません(笑)。3階くらいの高さから飛んで、トラックに着地するシーンがあって、このシーンだけでも17、18テイクあったんですが、最後のテイクに臨んで『もう足がフラフラです』って言ったら、監督は『これくらいでもう疲れたの?』と言ってくれました。監督、ありがとうございました!」と皮肉たっぷりに語り、客席は笑いに包まれた。
DEANは高校まで日本で育った生粋の日本人俳優だが、現在は中華圏で活躍。本作ではインションたちを追う情報局の捜査官を演じ、北京語や英語を駆使している。さらに、日本語吹替え版では何と自らの役に対して日本語で吹替えを行なっている。「自分の姿を見ながら自分で演じるというのは不思議な経験でした。初めての声優経験でしたが、まさか自分の声を当てることになるとは…」と笑顔でふり返った。
“台湾のスピルバーグ”との異名もとるユエシュン監督は先ほどのお返しとばかり、自身がよく知る素顔のマークについて暴露? 「撮影後のインタビューなどでは彼はいつも愚痴ばかり言うんです。でも現場では違っていて、僕が『これやって』と言うと『え?』と驚くんですが、その5秒後にはやってみせてくれる。ちなみに先ほど3階の高さからのアクションの話が出ましたが、一番高いのは7階からのもので、これも彼はスタントなしで飛んでくれましたよ」とその勇気を称賛した。
寺脇さんはインションの“相棒”となる犯罪組織のどこか憎めないお調子者のダーフー(ホァン・ボー)の声を日本語で演じた。出てくるなり寺脇さんは「日本ノミナサン、コンバンハ! 寺脇デス。コレ以上ハワカリマセン!」とたどたどしい日本語で挨拶し会場を笑いで包んだ。そんな寺脇さんに対しマークは「『相棒』は台湾でもオンエアされていてみんなが知ってます。重鎮ですね。光栄です」と最大限の賛辞を送った。
寺脇さんは「最初に話が来たときはマークさんの役だと思って(『相棒』の)亀山に似た役だ! 頑張ろう』って思ったら違ってた。年齢的にダメだったみたいです」と苦笑交じりに告白。自身が演じたちょっと情けないダーフーの甲高い悲鳴を実演し、客席はもちろん、マークらからも喝采を浴びていた。
舞台挨拶の最後にマイクを手に取ったマークは改めて日本のファンに感謝。「日本のクルーと仕事ができる機会をいただければ、日本にもっと長く滞在できます。そうできる日を楽しみにしています」と日本のファンには何とも嬉しい約束の言葉を贈り、盛況のうちにプレミアは幕を閉じた。
『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black&White Episode1』は9月8日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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