映画『東京家族』、第63回ベルリン国際映画祭にてインターナショナルプレミア決定!
山田洋次監督50周年記念作品『東京家族』の大ヒット祈願と新成人祝福イベントが、1月13日(日)、虎ノ門・金刀比羅宮にて行われ、橋爪功、吉行和子、夏川結衣、妻夫木聡と…
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巨大バスから監督とキャスト陣が登場すると、参道で出迎えた一般客から大きな声援と拍手が沸き起こった。ヒット祈願を行った後、新成人たちを前に監督とキャスト陣がそれぞれの20歳のころをふり返った。
橋爪さんは「もう芝居の世界に入っていましたね。無口で繊細な青年でした」とコメント。すかさず妻夫木さんから「本当ですか?」とツッコミが入ったが、橋爪さんは「そのころのあだ名が“むっつり助平”だった」とニンマリ。さらに「いまなら、(そのころの自分に)『芝居なんかやめろ』とアドバイスするけど、人生長く生きていると何があるか分からない。『東京家族』に出演できて光栄です」と語り、演劇青年だった頃に思いを馳せていた。
一方、吉行さんも「そのころは劇団の研究生で、毎日毎日が希望に燃えていた」と懐かしそうに目を細めた。そして「もっと積極的にいろんなことにチャレンジしておけば良かった」と引っ込み思案だったという自分を思い出している様子。そして、20歳の頃はモデルをしていたと言う夏川さんも前に出るタイプではなかったことを明かし、「もっと積極的に意思表示すれば良かったかな」とコメントし、吉行さんに同調した。
妻夫木さんは「ただ、目の前のことに一生懸命の頃で、NHKの大河ドラマの主演をやりたいと願っていました」とコメント。「自分を信じて突き進むこと」というその頃の思いが通じ、2009年には「天地人」直江兼続役で主演。その願いは見事に叶っている。
山田監督は「時代が違いますからねえ~」と言いつつ、「ずっとお腹が空いていましたね。お腹いっぱい食べたいと、朝から晩まで思っていました」としみじみ。その頃の自分にいまの自分からアドバイスするとすれば「そのころは自信がなかった。でも自信がないということは自分を客観的に見ているということなんだ。不安に思わなくていいよと言いたい」。と新成人へのアドバイスにも繋がる言葉を口にした。最後に新成人たちに吉行さんと夏川さんから「心がついている笑顔を」という素敵なメッセージが贈られた。
その時代、時代の家族を見つめ続けてきた山田監督の81作目の作品となる本作は、小津安二郎監督の名作『東京物語』をモチーフに描いた渾身の一作。2012年の東京を舞台に“今の家族”を描き出す。瀬戸内海の小島で暮らす老夫婦が、子供たちに会うために上京する旅を通して、家族の絆と別れ、そして希望を切々と描いた物語だ。
『東京家族』は1月19日(土)より全国公開。
《シネマカフェ編集部》
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