終身刑&禁錮刑17年の“本物の囚人”が最優秀男優賞を受賞!?
第62回ベルリン国際映画祭にて金熊賞(グランプリ)を受賞した、パオロ&ヴィットリオのタヴィアーニ兄弟が手がけた『塀の中のジュリアス・シーザー』が…
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
イタリア、ローマ郊外にあるレビッビア刑務所。ここは毎年演劇実習所として、一般観客へ向けて舞台劇が披露されている。今年はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」が演じられることになり、出演者のオーディションが行われる。ブルータスが、シーザーが、キャシアスが、次々と決まってゆき、所内のあちこちで稽古が始まる。練習を繰り返すうちに次第に役と同化していく囚人たち。そして、いつしか刑務所全体がローマ帝国へと変貌していくのだった…。
先日カリフォルニア州で行われた、第24回パームスプリングス国際映画祭にて受賞となったのは、サルヴァトーレ・ストリアーノ(ブルータス役)、コジモ・レーガ(キャシアス役)、ジョヴァンニ・アルクーリ(シーザー役)の3人。その内、コジモは殺人罪により終身刑、ジョヴァンニも麻薬売買により2001年に収監され17年の刑期が課せられている本物の受刑者だ。そもそものキャスティングが意外過ぎるが、さらに受賞まで果たしてしまうというこの異例の事態。“本物”だからこそ出せる味というのは侮れないものだ。
ぜひ、その目で彼らの熱演を味わってみてはいかがだろうか。
『塀の中のジュリアス・シーザー』は1月26日(土)より銀座テアトルシネマほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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