橋本愛、共演した現役ピアニストから「まるでロシアの冬」と評される
第8回「このミステリーがすごい!」の大賞を受賞した同名小説を映画化した『さよならドビュッシー』が1月26日(土)、全国で封切られ、主演を務める橋本愛を始め…
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橋本さんが演じる16歳の少女・香月遥を主人公に、遥の指導者で音大生の岬洋介(清塚さん)が不可解な事件の謎を解いていく音楽ミステリー。火事で愛する祖父(カーチスさん)と同い年のいとこを失い、自身も心と体に大きな傷を負った遥は、それでもピアニストになることを夢見るが、周囲では不吉な事件が続発。遥のピアノを指導していた音大生の岬が事件解決に挑む。
難役に挑んだ橋本さんは「撮影は昨年の8月に約1か月。その間、結構ボロボロな人間性だったんですよ」と告白。「もし私がスタッフさんだったら、絶対に『こんな女優、イヤだ』と思ったはず。でも自分で自分のことが、どうしても好きになれなくて…」と当時の苦しい胸の内を明かした。それだけに本編の完成には「感謝で涙が出た」そうで、「こんな米粒みたいな私を、監督はずっと笑顔で見守ってくださった」と思いを述べた。
一方、孤独な遥を献身的に支えるピアノ教師の洋介を演じるのは、“クラシック界の貴公子”こと現役ピアニストの清塚さん。撮影中には劇中同様、橋本さんにピアノを指導していたが「キラッと優しい笑顔を見せてくれたと思ったら、すぐにまたロシアの冬みたいに(笑)、寒くて暗い表情になってしまって。僕、何か怒らせてしまったかなと心配でしたが、僕のM的な部分が開発されました(笑)」とユーモアたっぷりに共演をふり返った。
『クロエ』以来、約10年ぶりにメガホンを取った利重監督は、「橋本さんは心身共に困難な試練を乗り越える難しい役柄。それにピアノの練習もあって大変だったはず」とここでも優しい言葉。自身も「丁寧に丁寧に作り上げた作品なので、初日にみなさんに送り出せることができてホッとしています。感無量です」と感慨しきりだった。
『さよならドビュッシー』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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