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アカデミー賞ファッションチェック! デザインは控えめ、素材の美しさで勝負

まれに見る大混戦でのサプライズ、映画と音楽をテーマに数々のパフォーマンスで盛り上がった第85回アカデミー賞授賞式。映画界最大のイベントに合わせて、自分を磨き上げた女優たちが華麗な装いで今年も勢ぞろいした。

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まれに見る大混戦でのサプライズ、映画と音楽をテーマに数々のパフォーマンスで盛り上がった第85回アカデミー賞授賞式。映画界最大のイベントに合わせて、自分を磨き上げた女優たちが華麗な装いで今年も勢ぞろいした。

今年印象深かったのは白のドレス。22歳にして主演女優賞の栄冠を勝ち取ったジェニファー・ローレンスが選んだのは「ディオール」のオート・クチュールのドレス。ストラップレスで、たっぷりした裾が広がるゴージャスなデザインだ。長い髪をそのまま下ろしたスタイルも多いなか、ジェニファーは緩やかなアップスタイルにまとめ、ダイアモンドのネックレスを背中に垂らしていたのも素敵だった。

プレゼンターを務めたシャーリーズ・セロンも「ディオール」のオート・クチュールの白いドレス。ストラップレスの胸元にV字の切れ込みが入り、立体感のあるデザインだが、裾は流れるようなトレーンで優雅。『Mad Max:Fury Road』(原題)の役作りで剃った髪は少し伸びてベリーショートになり、すっきりしたシルエットで彫像のような美しさが際立った。

助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイは「プラダ」のペールピンクのドレス。迷いに迷って、レッド・カーペットを歩く3時間前に決めたという。背中が大きく空いたドレスにショートカット、ティファニーのネックレスで、オードリー・ヘップバーンを思わせる装いだ。主演女優賞のジェニファー同様、過度な飾りはないシンプルなスタイルだ。

淡い色が人気で、エイミー・アダムスは「オスカー・デ・ラ・レンタ」のうすいグレーのドレス。シルク・オーガンジーのフリルを施した長い裾がドラマティック。アマンダ・セイフライドはライラック色のオーガンジーにメタリックな無数のトンボを刺繍した「アレクサンダー・マックイーン」のホルターネックのドレス。

メタリックなデザインも好まれ、ジェシカ・チャステインの「アルマーニ・プリヴェ」のドレスは赤銅色の生地にスワロフスキーを使った刺繍が全面に施されている。ドレスと髪の色がマッチしていて、ストラップレスのドレスに髪を垂らしたスタイルが古きよきハリウッドを思わせる。ナオミ・ワッツのドレスも「アルマーニ・プリヴェ」。胸元のアシンメトリーなカットが印象的で、グレイがかったメタリック・カラーも美しい。ハル・ベリーが選んだ「ヴェルサーチ」のストライプ柄のドレスもメタリック&立体的なデザインで、今年のトレンドを抑えていた。

驚きのチョイスはヘレン・ハント。トレーンが美しいネイビーのストラップレスのドレスはなんと「H&M」のエコ・フレンドリー・コレクションの一着だという。ネイビーのドレスは『ハッシュパピー バスタブ島の少女』で史上最年少の主演女優賞候補となったクヮヴェンジャネ・ウォレスも着用。この「アルマーニ」のドレスを選んだ理由は「キラキラしてふわふわしてるから」とのこと。お気に入りの子犬のぬいぐるみバッグが可愛らしい。『ジャンゴ 繋がれざる者』のケリー・ワシントンが着ていた「ミュウミュウ」のコーラルのストラップドレスもネット上などで好評だった。

リース・ウィザースプーン着用のコバルト・ブルーに胸元の黒が利いている「ルイ・ヴィトン」のドレスもミニマルな美しさが光った。今年は、ネックレスやイヤリングを着けるとしても控えめなデザインのものが主流。余計な飾りを排して素材の美しさで勝負、というハリウッドならではの美の競演となった。

《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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