ウォシャウスキー姉弟、『マトリックス』シリーズの2本の続編が盗作だと訴えられる
『マトリックス』シリーズを手掛けたラナ&アンディ・ウォシャウスキー姉弟が、2作目の『マトリックス リローデッド』と3作目の『マトリックス レボリューションズ』が盗作だとして訴えを起こされている。
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今回訴訟を起こしたトーマス・アルトハウスは、『ジ・イモータルズ』という自作の脚本中のアイデアを2003年に公開された『マトリックス』シリーズの2本の続編でウォシャウスキー姉弟に盗まれたとして、著作権侵害で3億ドル(約270億円)の損害賠償を要求している。
ゴシップサイトのTMZの報道によれば、トーマスは1993年の時点でワーナー・ブラザースに自身の脚本を送ったものの、ワーナー側から無視されていたようだ。今回、ウォシャウスキー姉弟だけでなくワーナー側、そして同シリーズの製作を担当したジョエル・シルヴァーも訴えているトーマスは、2003年の公開から今まで訴えるのに時間が相当かかったのは、自身がキアヌ・リーブス主演作の『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』を初めて観たのが2010年だったからだそうだ。
トーマスの主張によれば、20億ドル(約1,861億9,000万円)相当の価値があるとも言われている同メガヒットシリーズにおいて、首の後ろをプラグで機械に繋がれた人間やスーツ姿のエージェント、さらに駅に捕らわれた人間の描写など具体的なアイデアがトーマスの脚本から盗まれたという。
今回の訴訟沙汰に関してウォシャウスキー姉弟はコメントを差し控えた状態だ。
そんな『マトリックス』シリーズの2本の続編は公開当初、革新的な映画だと大絶賛を受けた第1作と比較してその期待に応えていないと観客たちから批判を受けていた。ラナはそれに対して「第1作目はそのアプローチからしてクラシックの類で、2作目は1作目で観客が真実だと思い込んでいた全ての物事への攻撃という意味で脱構築的な存在なんだ…そして3作目は意味を形作る作業に観客自らが参画する必要性があるっていう意味でシリーズの中で一番、曖昧模糊とした作品なんだ」と自身の哲学を語っていた。
《シネマカフェ編集部》
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