成宮寛貴、『クロユリ団地』で共演の前田敦子は「全然可愛くなかった…」
今月23日(土)に開幕された「第5回沖縄国際映画祭」の観客賞「海人賞グランプリ」作品としてジャパニーズ・ホラーの巨匠・中田秀夫監督の最新作『クロユリ団地』が上映され、舞台挨拶に中田監督始め、W主演を務めた前田敦子…
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老朽化した“クロユリ団地”へと移り住んできた明日香(前田さん)。ある日、鳴りやまなくなった目覚まし時計の音をきかっけに、隣の部屋で亡くなっている老人を見つけてしまう。さらに周囲で頻発する怪現象、老人を救えなかったという罪悪感から少しずつ憔悴していく中、遺品整理で隣室を訪れた清掃員・笹原(成宮さん)とその謎を探り始めるが…。
すでに、ロッテルダム映画祭など世界各国で上映され注目を集めているが、日本ではこの日が初上映。登壇した前田さんは、昨年の東京国際映画祭でアンバサダーを務めていたが、「自分の作品をもって映画祭に参加するのは初!」と喜びを明かした。本作は前田さんが「AKB48」卒業間際に撮影されたそうだが、前田さんとは2度目の共演となる成宮さんは「前は初々しかったけど、今回は“女優・前田敦子”という感じでした。監督はすごく(何テイクも)粘る方なのですが、集中力を切らさない演技でした」と前田さんの成長を報告。
しかし、その成長もあってか、「いまはこうして可愛い美少女ですが、撮影中は全然可愛くなかった。悪霊にどんどん取りつかれていく役柄なので、とにかく怖くて…」と語り、会場を沸かせていた。
そして、いざフォトセッションへと移ろうとしたその瞬間、舞台は暗転。すると後ろのパネルが突然割れ、人が飛び出し、檀上のキャストを始め観客たちは驚愕の入り混じった悲鳴が会場中に響き渡った。その正体は、中田監督が「貞子に次ぐ、恐怖のキャラクターです」と語る、劇中に登場するミノル君(田中奏生)。しかし、前田さんはあまりに驚き過ぎて飛び上がり、動転して爆笑! してやったりの顔で事態を見守る中田監督に、怒り交じりに「え、何で!? 監督知ってたんですか?」と詰め寄っていた。
この日の舞台挨拶だけでなく、現場でも「監督が変わった方だったので、毎日楽しかったです」と最後は笑顔で締めくくった。中田監督も「ホラー映画の撮影は1発ギャグに似てるから、楽しいんですよ。でも作品自体はホラーで、今回は日本の現代社会とリンクしたものです。20年くらいやってますが、その集大成です」と自身のほどを語っていた。
『クロユリ団地』は5月18日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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