ケン・ローチ新作『天使の分け前』は、まるでスコットランド版『フル・モンティ』!?
4月13日(土)から日本公開となる名匠ケン・ローチ監督の最新作『天使の分け前』が、英国のGQ誌から「スコットランド版フル・モンティ!」と名づけられ、
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2012年カンヌ国際映画祭「審査員賞」を受賞、スコッチウイスキーの故郷・スコットランドを舞台に、人生を立て直そうとする若者たちを描いた本作は、『麦の穂をゆらす風』、『ルート・アイリッシュ』など30本を超すローチ監督史上最大のヒットを記録。劇場には、不況にあえぐ貧しい町を舞台に、労働者階級の苦悩と再生をユーモアたっぷりに描いた『ブラス』('96)や『リトル・ダンサー』('00)、『リトル・ヴォイス』('98)といった一連の作品を愛したファンから、「スコットランド版フル・モンティが見たい」という問い合わせが連日続いているというのだ。
GQ誌に引き合いに出された『フル・モンティ』('97)は、鉄工所を閉鎖され、失業中となった男たちが、男性ストリップで活路を見出そうとするストーリーで、当時のイギリス興行成績を塗り替えるほど大成功した。当時の日本でも大ヒットしたが、なんと2013年には、俳優・山田孝之の舞台初挑戦となるミュージカルでよみがえることが決定している。
『フル・モンティ』と本作との共通点といえば、かたや失業中の親父たち、かたや定職にありつけない若者たちが、ともに人生の大逆転をかけて大勝負に出ることだろう。しかし、『フル・モンティ』が男たちのストリップで “すっぽんぽん”(タイトルの意味)なら、本作では、若者4人組がスコットランド伝統の“キルトスカート”に身を包む。そう、キルトスカートは、その下に下着を一切つけないのが流儀。つまり、スカートの下がフル・モンティなのだ!
劇中には、キルトスカートを使った爆笑シーンも登場。日本の着物も昔は下着をつけなかったのだから、日本人ならキルトスカートにすぐ馴染めるかも? 大いに笑って、最後にはしっかり感動させてくれる名作が、また一つ日本にやってくる。
『天使の分け前』は4月13日(土)より銀座テアトルシネマほか全国にて公開。
(C) Sixteen Films, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,
Urania Pictures, France 2 Cinema, British Film Institute MMXII
《シネマカフェ編集部》
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