『ヒステリア』男子禁制イベント開催 せきららな“女性のお悩み”にアドバイス
1890年、ヴィクトリア王朝時代の高貴なるマダムたちのラブライフに革命を起こした、女性のための“大人のおもちゃ”の誕生秘話を描いた『ヒステリア』。本作の公開を前に、シネマカフェでは女性限定で“お悩み解決”付き独占試写会を実施。
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『ヒステリア』は第二次産業革命真っ只中、19世紀のロンドンで若き医師モーティマー・グランビルがいかにして世界初の電動バイブレーターを発明したか、そしてこのバイブレーターこそが当時、初めて特許を得た医療電気製品の一つであったか、という驚きの真実を痛快なテンポで爽やかに描く。
上映前に行われたトークショーでは、事前に寄せられたお悩みを3人が解決するコーナーも。「なかなか自分からパートナーを誘えない、うまく好みを伝えられない」という女性ならではの悩みには、「『ちょっとだけ』という言葉を使えば何事もお願いしやすい」(ピンク先生)や「普段とは違うシチュエーションやグッズを試すことで徐々に好みを伝えていけば」(伊藤さん)とアドバイス。
当時、深刻とされた女性のヒステリー問題。その原因は子宮の過活動とされており、行き過ぎたヒステリーは子宮摘出が最良だと考えられていた時代があったことに驚きを感じた参加者も多かったよう。本作では電動バイブレーターの誕生秘話を描いているものの、もう一つ鍵となるのが“女性の権利”。女性は参政権も与えられず、台所に閉じ込められていた時代背景が克明に描き出されている。鑑賞後に本作で印象に残ったシーンを尋ねたところ、シャーロット(マギー・ギレンホール)が女性の権利を訴える裁判所でのシーンに胸打たれた女性が最も多かったことが分かった。
女性の逃げ場がなかった時代――。そのとき、彼女たちを救ったものが“大人のおもちゃ”だったのだ。「ラストシーンでの“大人のおもちゃ”の歴史は興味深かった」(北原さん)と言うように、どんなものにでも歴史あり。来場した多くの女性たちが「“大人のおもちゃ”への印象が変わった」と言う本作。この貴重な歴史の一ページをあなたも覗いてみては。
『ヒステリア』は4月20日よりヒューマントラストシネマ渋谷、有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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