『ペタル ダンス』石川監督、宮崎あおいから「『好きだ、』から変わってない」と称賛
ついに今週末に公開を迎える『ペタル ダンス』。4月16日(火)に代官山の蔦屋書店にて本作を手掛けた石川寛監督と…
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大学時代の友人が海へと飛び込んだとのうわさを聞いて、遠路はるばる車で彼女に会いに行く女性たちの旅路を静かに描き出す本作。
まず、石川監督と川内さんの“出会い”からトークは始まった。「1作目の『tokyo.sora』のポスターに川内さんの写真を使用させて頂いたのがきっかけです。もともと取材の撮影で『tokyo.sora』出演者の6人の撮影をすることになり、スタジオで撮っていたのですが、“いい天気だから屋上に出てみよう”ということになり、階段であがっていたところ、彼女たちが下を向いたときにみんなが奇跡的に笑顔で、6人が全員良い顔で写るということはなかなかないので、いろいろな偶然が重なって。上がってきた写真を見て、監督が気に入ってくださり、それをポスター写真に使用したい、ということになったのがきっかけですね」。
『ペタル ダンス』を観た後、川内さんから「とても素敵なコメントを頂きまして」と嬉しそうに笑う石川監督。「短くてもすごく伝わってきました! “小さな美しいつぶやきの数々が散りばめられている。それは大きな声では伝わらない強さだ”」と監督が読み上げると、川内さんは「恥ずかしいですね…。派手で大きい声で何かを伝えたいというよりは、ジワッとボディーブローのように効いてくるもの、派手じゃないけれど大事にしているもの。みんなそれぞれ大切にしていると思うんですけど、それを大切に拾っていきたいな、と自分の作品づくりにおいてもそうなんですが、監督ともそこが共通するのかなと思いました」とシンパシーを感じたことを明かした。
そんな川内さんの作品は、石川監督にとっても心に響いたよう。特に「接点はほの甘く、こわれやすく、無現の可能性」、そして「またこんどね、と言いあった私たちはもういない」という言葉に強く惹かれたそうで、「川内さんの写真集が大好きで、写真と言葉を散りばめていらっしゃって。改めて読んでみたら、かなり響きまくっちゃいました!」とその感動を熱っぽく語る。
これに川内さんは、「まさに『ペタル ダンス』に合ってますよね。世界観にぴったりですよね。ついさっきのシーンがフワっとなくなっている。次のシーンが繋がっているけれども、“さっきのシーンが彼女たちの記憶なんだっけ? 私の記憶なんだっけ?”とフワフワしたものが浮いていて、それがとても知的なつぶやきに見えた」と改めて感想を述べ、再び監督を喜ばせた。
『tokyo.sora』からは11年で何か変化があったか? という質問には、石川監督が「『好きだ、』から2作品目になる、宮崎あおいさんに『これほど変わらない人がいるんだ。撮影現場でこだわるところと、話し方が、『好きだ、』のときとまったく一緒』と言われました(笑)。成長していないのかな(笑)?」と自嘲気味に語ると、「それは、成長していないのではなくて、最初から成長していたんだと思います」とすかさず川内さんがフォロー。
最後まで共鳴する2人の独特の雰囲気に、会場には終始ふわりとした心地よい空気が漂っていた。
『ペタル ダンス』は4月20日(土)より渋谷シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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