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必要なのは語学よりハート!女性社長がイタリアで成功する秘訣を公開

南イタリアを舞台にした『愛さえあれば』の試写会が5月9日(木)、都内で開催。上映前にはイタリア直輸入のインテリアを扱うコーディネーターの上田桐子と南イタリアの食材の専門店を経営する伊藤美奈子によるトークショーが行われた。

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上田桐子(左)、伊藤美奈子(右)
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南イタリアを舞台にした『愛さえあれば』の試写会が5月9日(木)、都内で開催。上映前にはイタリア直輸入のインテリアを扱うコーディネーターの上田桐子と、南イタリアの食材の専門店を経営する伊藤美奈子によるトークショーが行われた。

愛妻の死から立ち直れないフィリップ(ピアース・ブロスナン)と、乳がん治療の間に夫に浮気をされたイーダ(リーネ・ディアホルム)。傷心の2人がそれぞれの息子と娘の結婚式が開かれる南イタリアのソレントで運命的な出会いを果たし、互いに惹かれ合っていくさまを描く。

上田さんは24歳でイタリア・インテリアの輸入を始め、その後オンライン・ショップ「DONO(ドーノ)」をオープン。2012年には東京・青山に「DONO」のショー・ルームをオープンさせた。仕事でイタリアに携わることになった経緯について、「インテリア・デザインのルーツを辿っていくと、全てイタリアに繋がっていくんです。イタリアのものを扱うということは世界中のものを扱うのと同じこと。気づいたらイタリアに辿り着いていた感じです」と語る。

一方の伊藤さんは、看護学校卒業後に「家出同然で」上京。その後は様々な業種の仕事をこなしてきたが「食文化に興味を持って、導かれるようにイタリアの世界にやってきた。26歳で勢いで(会社を)始めました」と明かす。現在は株式会社ルーチェを経営し、映画の舞台である南イタリア特産のレモンを使用したお酒・リモンチェッロを輸入・販売。南イタリアにレモンという『愛さえあれば』との繋がりで、映画公式サイトではこのリモンチェッロが当たるプレゼント・キャンペーンも実施中だ。

扱う商品は違えど、深くイタリアと関わる2人。イタリア語を駆使して現地とやり取りする姿が思い浮かぶが、意外なことに2人とも「イタリア語はほとんど話せない」と口を揃える。上田さんは「イタリア人は経験や会社の規模で人を判断しないので、『あなたの商品が好きです!』と心から伝えればパートナーになってくれる」とイタリア人気質を説明。「語学よりもぶつかっていくことが大切」と語る。

伊藤さんは「話せないのにイタリアの商材を扱ってると業界でも有名なんです(苦笑)」と明かしつつ、「気持ちで分かるところがあるんです。イタリア人はパッション(情熱)の部分で動いてくれる」と上田さんと同様に“ハート”が大切であると強調する。

一方で“イタリア人気質”に悩まされることもしばしば。特に南イタリアの人々と仕事をすることが多い伊藤さんは、事業開始当初のエピソードを告白。「全財産をはたいて買った商品がやっと日本に着いたら梱包もグチャグチャで何本かは割れてて、『日本ではこれじゃ二流なの!』と怒ったこともありました。イタリアの“当たり前”と歩み寄って分かり合っていくのは大変」と漏らした。

食材にインテリア、ファッション、スポーツなど多くのイタリア文化が日本で広く受け入れられており今後、2人のようにイタリア関係の仕事をしたいという人がさらに増えていくことも予想される。上田さんはそんな人たちに対し「やれば何とかなる。やりたい気持ちをストレートに表現すれば受け入れてくれるのがイタリア人」とエール。伊藤さんも「私たち2人とも経験がないのに飛び込んだ。何より飛び込むことが大事です」と語った。

映画について、上田さんは「主人公の女性が裸で海を泳ぐシーンが印象的。全てをさらけ出す姿が美しかったし、あの瞬間に彼女はいろんなものが見えてきたと思う」と主人公への強い共感を口にした。

伊藤さんも「人生、本当に思いがけないことがあるけど、大変だと思っても最後にはいい方向に進むもの」と自らと重ね合わせるように述懐。劇中の風景は、伊藤さんにとっては見慣れた南イタリアの街並みや海辺だが「実際に行ってみるともっともっと美しいです。だから映画を観て、美しいと感じたならぜひ足を運んでほしいです」と呼びかけた。

『愛さえあれば』は5月17日(金)より公開。

《シネマカフェ編集部》

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