【玄里BLOG】映画的行為、“走る”。
京都造形大学に行ってきました。
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イ・チャンドン監督のお手伝いで行ったのですが
思いがけず映画学科の生徒たちと触れ合うことができました。
「映画的」とはなにかを問いかけつづける監督に
私も一緒に頭を悩ませました。
映画的。
特に置き換えなくても
そのままふわっと通じてしまいそうな言葉ですが
きっと自分のルールに置き換えられる程に明白でないと
相手に伝わる映画作りというのは難しいのでしょう。
「生」の真実---ぴったりの日本語に置き換えるのは難しいです。
生きることの真実。人生の真実。あるいは…日常の真実。
生徒の中に“走る”行為が好きな子がいました。
スピード感。男の子っぽくて、いいですね。
私も映画の中で“走る”シーン、好きです。それこそ映画的、って思います。
走らずにはいられない、何か。魂の、何か。
▽園子温監督『自転車吐息』
俺、と書かれた旗を持って朝もやの商店街を走り抜ける若かりし頃の園監督。疾走。園監督の作品は走ってるもの多いですが「俺」って旗が気に入りました。どこまでも自己主張。生きてることの主張。ここにいること知って欲しいもの。
▽トム・ティクヴァ監督『ラン・ローラ・ラン』
ドイツ映画です。赤髪の女の子が走りまくる! 音楽もヴィジュアルも超超格好いい。
▽『サウダージ』
栄えてるのか栄えてないのかスレスレの地方都市。夜のシャッター通りを横ナメで走る走る! やりきれなさとふっきれた感…。いや、ふっきりたい感。照明と流れて行くネオンの色合いも綺麗でした。
《text:Hyunri》
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