『釣りバカ日誌』原作者が監督デビュー!西田敏行は「三國さんのように」と亡き先輩を述懐
大人気コミック「釣りバカ日誌」の原作者・やまざき十三が齢71歳にして監督デビューを果たす『あさひるばん』の製作が決定! 主人公を演じることとなった國村隼を始め、板尾創路、山寺宏、ヒロイン役の桐谷美玲ら…
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物語は、約30年前からスタート。宮崎で白球を追いかけた高校球児・浅本(國村隼)、日留川(板尾創路)、板東(山寺宏一)はその名字から「あさひるばん」と呼ばれていた。ある日、浅本のもとに当時3人にとってマドンナだったマネージャー・幸子(斎藤慶子)の娘・有三子(桐谷美玲)から一通の手紙が届き…これをきっかけに3人は再会を果たすが、その舞台はなぜか刑務所だった!?
この“あさ・ひる・ばん”トリオのひとりであり、主人公の“あさ”こと浅川を演じる國村さんは「内容的には“オジサンたちの青春グラフィティー”だと思っていただけたら(笑)。やまさきさんが今回、初めて監督を手がけるわけですが、『釣りバカ日誌』のテイストというか、世界観をそのまま再現したような作品になるんじゃないかと思って自分でも楽しみにしています」と本作に胸を高鳴らせているようだ。
一方の“ひる”こと日留川を演じた板尾さんは「『あさひるばん』というタイトルは3人の苗字から取っているんですが、タイトル通り“朝昼晩”と撮影してます(笑)。幼馴染の3人の男同士が再会する話なんですが、特に僕らのような50代前後の方々は、映画館で観たら熱いものを感じてもらえるんじゃないかな」と撮影のエピソードも添えてコメント。
最後に“ばん”こと板東を演じた山寺さんは「まさかこのキャストの中に自分が参加できるとは思わず、長いドッキリを仕掛けられているんじゃないかと、いまでも思ってます(笑)」と今回のオファーに半信半疑でヒヤヒヤしていたようだ。
さらに、ヒロインに抜擢された桐谷さんからは「先輩たちに囲まれて教えられることも多く、緊張しながらも、私の演じる有三子という役は健気で真っ直ぐで可愛らしい女の子だと思うので、私なりに楽しんで毎日撮影に取り組んでいます」と、大先輩たちに囲まれながらも伸び伸びと撮影を楽しんでいる様子。
また、『釣りバカ日誌』に引き続いて出演する元野球部監督にして醤油蔵元・阪元雷蔵を演じる西田敏行は、「また新たなシリーズになる予感がしています(笑)。僕は3人が高校球児だった頃から野球部の監督をやっていたという役でして、今回は年月が経って彼らがいろいろ人生の問題を抱えながらも、それをコミカルに1本にまとめた作品なんです。でも今後、3人がそれぞれ3話づつ撮ればもう10作目まで作れる(笑)。僕もずっと三國さんのような気持ちでいられるんじゃないかな(笑)」と先般、逝去した三國連太郎に思いを馳せるコメントを寄せている。
そして、今回初めてメガホンを取るやまざき監督は「映画の『釣りバカ日誌』は、西田さん・三國さん共に“シリーズとしての日本映画”というのにこだわって、22作までできたわけです。僕ひとりが、すべての遺志を継いでいくなんて無理なんですが、シリーズへの希望がかすかにでも感じられるような作品でありたいなとは思っています。映画は40年ブランクはあったけれど、33年マンガ原作者として喜劇を書き続けてきたので、それが映画を撮るうえでプラスになるだろうという自信はあります。精一杯頑張ります」と年齢を感じさせぬ熱さで抱負を語っている。
松竹作品らしい、笑いと涙にあふれたご長寿シリーズになることを期待したい。
『あさひるばん』は6月中旬にクランクアップ、今年11月に全国にて公開を予定。
《シネマカフェ編集部》
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