日本初!ハイナー・ゲッベルスの“人間不在の演劇”を上演 坂本龍一とのトークセッションも
山口情報芸術センター[YCAM(ワイカム)]では、10周年記念祭の一環として、現代を代表する作曲家で演出家のハイナー・ゲッベルスのパフォーマンス/インスタレーション作品「Stifters Dinge(シュティフターズ・ディンゲ)」を日本国内で初めて上演する。
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ゲッベルスは、作曲家としてキャリアをスタートした後、90年代からは朗読と音楽で構築された「ミュージック・シアター」と呼ばれる作品を多数発表してきた。今回上演する「Stifters Dinge」もその1つで、“人間不在の演劇”をテーマにした作品となっている。
本作で人間の代わりに登場するのは、私たちの周囲に存在する霧や風、水、氷、砂そして舞台中央に置かれた5台のピアノが自動的に紡ぎだす音楽と、自然について語る人々の声。これらが舞台上で繰り広げる壮大な“自然”のパフォーマンスを目撃することになる。ドラマチックな空間で展開される作品は、鑑賞というより、それを「体感」するという言葉が相応しい。YCAMという場所ならではの完全なる非日常の意識から、ゲッベルスの作品を体験することができる貴重な3日間限定のイベントだ。
本作への理解を深める2つのトークイベントも開催予定。7月13日(土)の初演直前には、ドイツ演劇批評の新野守広氏を招いてのプレレクチャー、14日(日)には、10周年記念祭総合アーティスティック・ディレクターを務める坂本龍一とゲッベルスのトークセッションを開催。同世代の2人の世界的アーティストが「アート」「環境」「ライフ」、そして未来へのビジョンについて語る。
ハイナー・ゲッベルス「Stifters Dinge(シュティフタース・ディンゲ)」
2013年7月13日(土)19:00開演
7月14日(日)14:00開演/19:00開演
7月15日(月・祝)14:00開演
会場:山口情報芸術センター[YCAM]スタジオA
※小さなお子様がいる方へ…0才(6か月以上)のお子様1人につき500円、2人目以降は1人につき300円で開始の30分前から終了後30分まで、託児サービスあり。
山口情報芸術センター[YCAM]とは?
山口情報芸術センター=Yamaguchi Center for Arts and Mediaの頭文字をとった呼び名。劇場、展示スペース、映像ミニシアター、市立中央図書館を併設する複合文化施設として2003年11月に開館。国内外から年間70万人が来館するアートセンター。「メディアアート」と総称される、メディアテクノロジーと身体を巡る新しい芸術表現を日々追求し、国内外に向けて発表を続けている。山口県山口市にあり、磯崎新が建築を手がけた波打つ屋根が特徴の全長170メートルの施設。
■お問い合わせ:山口市文化振興財団チケットインフォメーション
Tel:083‐920-6111(10:00~19:00※火曜休館、祝日の場合は翌日)
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