【MOVIE BLOG】女性のための官能映画:『デボラの甘い肉体』
女性の皆さん、愛とお金のどちらが大切ですか?
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エロティック・サスペンスは映画の中でも極めて人気の高いジャンル。エロスと犯罪という非日常が奇跡の融合をしているからなのか、どちらも人間の隠された欲望を描いているからなのか、何はともあれ相性が良いのでしょう。『白いドレスの女』や『氷の微笑』などが代表的な作品ですが(ちなみにどちらも悪女)、その先駆けともいえるのがこの『デボラの甘い肉体』ではないでしょうか?
美しくセクシーなアメリカ娘デボラはイタリア人のマルセルと結婚し、新婚旅行で彼の故郷であるジュネーヴを訪れる。そこで昔の友人フィリップに再会したマルセルは、過去に愛した女スーザンが死んだ事を告げられる。マルセルに捨てられたスーザンはショックで自暴自棄になり、自殺したというのだ。その日を境に、幸せな2人の行く先々で怪奇な出来事が起こるようになり、繊細なデボラはだんだんと精神不安定になっていき…。
美しい新妻デボラを演じるのはある種の殿方にとっても人気のあるキャロル・ベイカー。代表作(?)の『課外授業』では少年に弄ばれる年上っていうか熟女のピアノ教師を熟しまくった大人の色気満載で演じていましたが、今作では清純な新妻を演じているだけあって可愛い印象。とはいえ公開当時37歳くらいなんです。若い!見習いたい!!見た目もファッションも若いのですが、なんといってもスタイルが良い。足とかウエストとか細いのに柔らかそうな巨乳で、白い肌に黒いスリップが似合うのです。
前半はひたすらデボラとマルセルの素敵な新婚旅行が繰り広げられます。ジュネーヴのホテルやニースの別荘で水入らず。シャワーでいちゃついたりベッドで抱き合ったり庭でじゃれ合ったり、はたまたドライヴしてみたり食事してみいたり、ヨーロッパで繰り広げられる夢のような新婚旅行です。羨ましいなあと思いつつ観ていると、そこに愛する夫の昔の彼女の影が。当然、嫌~な感じになるわけです。その上「殺してやる」的な脅迫電話がかかってきたりしてデボラが追いつめられていくのはわかりますが、新婚旅行で精神安定剤の飲み過ぎは…控えた方が良いですよね。
衝撃の結末は明かせませんが、結局は男と女の壮絶な騙し合い。あの夢のような新婚旅行の行く末が大変な事になってしまいます。騙し合いはやりすぎですが、結局のところある程度の打算と自分のペースに相手を乗せる手腕が男女間には必要なのかもしれません。そしてそれは大抵の場合、女性の方が上手なのかもしれません。
●今週の一言
「私を抱くと彼女を思い出す?」
スーザンの死の真相を追うマルセルに嫉妬したデボラが彼と抱き合いながら言う台詞。ちなみにこの前後にも「私と彼女どっちが好き?」というような禁句も数回口にしています。女性の皆さん、お分かりだと思いますがこの手の質問は少しなら可愛いですけど、しつこいとウザがられるので気をつけましょう。男性の皆さん、彼女にヤキモチを焼かせようとして前の女の話ばかりすると、彼女は心の中で恐ろしい事を画策し始めるので昔話ほどほどにしましょう。
放送は映画チャンネルのイマジカBSでご覧下さい!
『デボラの甘い肉体』
(1968/イタリア=フランス/ロモロ・グェッリエリ監督)
6月28日(金) 23:30~ほか 映画チャンネル イマジカBSにて放送
詳しい放送情報はコチラ
イマジカBSのHPはコチラ
《text:Lady M》
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