押切もえが小説家デビュー モデルの“シビアな舞台裏”描く
女性ファッション誌「AneCan」のトップモデルとして活躍中の、押切もえの長編処女小説「浅き夢見し」が8月に発売されることが決定した。
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これまで「モデル失格」「心の言葉」「押切もえの恋するソウル完全ガイド」など、エッセイストとして多数の著書を発表してきた押切さんだが、小説は今回が初めて。
その内容は、主人公の25歳の売れないモデルが主人公。「いつかは有名なモデルになりたい」と思うばかりで、実際には何も行動を起こさない他力本願さゆえに、上手くいかない挫折の日々を過ごしている。
そんな主人公がネガティブな感情に押しつぶされそうになりながらも、いかにして“売れるモデル”へと成り上がっていくのか。試練を乗り越え、七転び八起きしながら自分だけの輝ける道へと一歩を踏み出すまでのストーリーが描かれる。キレイになれるノウハウやモデル業界のバックステージなど、現役モデルだからこそ描くことができる、緻密な描写も注目のポイントだ。
押切さんは「普段モデルの仕事をしていく中で、表舞台で輝く笑顔の影には、他人には見せない努力、葛藤、摩擦…など辛く苦しい裏舞台が必ずあるということを思い知りました。しかしそれがあるからこそ、表舞台に強く立つことができるのです。“夢を追い続けることは大切だけど、大変なんだ”、雑誌やテレビのお仕事だけでは伝えきれないそんな思いを、文章に残したいと思ったことが、モデルを主人公とした本作を書き始めたきっかけです」と、今回の「浅き夢見し」を執筆へと至った経緯をコメントしている。
また、そうした折りに10代の女の子を対象としたミス・コンテストに審査員として参加する機会があり、「目標のために特技を磨いたり、どうしたら成長できるか真剣に悩む姿を目の当たりにし…少女たちに何かエールを送れるようなものが書けないかと思ったことも、この小説を書き進めるにあたってのモチベーションとなりました」と執筆時の気持ちを語る。
そして自身も世に聞くアラサーとなり、年を重ねても忘れてはいけないことがあるとも。「夢を見ることは10代だけに与えられた特権ではありません。年齢を重ねても、輝いている人はずっと夢を追い続けています。30代になっても、40代になっても、日常の些細なことでもいいので生涯、やりがいを持ち、前向きに生きていれば道は開ける…この作品には、そんなメッセージが込められています」と作品に込めた“大人女子”に向けたエールも。
なかなか見えない華やかな舞台裏を覗きつつ、自らを見つめるきっかけにもなりそうな1本だ。
押切もえのデビュー作「浅き夢見し」は、8月7日(水)より発売予定。
《シネマカフェ編集部》
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