山田孝之は役作りしない?三池監督の指摘に「ちゃんとやってます(苦笑)」
映画『凶悪』に主演する俳優の山田孝之が7月17日(水)、三池崇史監督が主催するイベント「三池崇史 presents 大人だけの空間」(ビルボードライブ東京)に本作のメガホンをとる白石和彌監督と共に出席した。
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山田さん演じるジャーナリストが、死刑囚(ピエール瀧)の告発を頼りに警察も知らない事件を明るみに出し、“先生”と呼ばれる首謀者(リリー・フランキー)逮捕に至らせたという実在の凶悪殺人事件を題材とした衝撃作。ノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化した。8月に開催される第37回モントリオール世界映画祭「フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門」に正式出品される。
三池監督は「この映画を観て、山田孝之という俳優をすごく尊敬した!」と大絶賛…と思いきや、「だって、オレの映画じゃ役作りしないじゃん。まあ直感的というか、プロだから(役作りの苦労を)見せないんだろうけど」と指摘。山田さんは思わず苦笑いし、「監督にそう見えているだけですよ。役作りはちゃんとやってます…」と弁明していた。
山田さんの熱演はもちろん、映画そのものも高く評価していると言う三池監督は「この映画自体が事件」「次元が違う」「ノーベル賞が取れる」「日本映画界への強烈な一撃」「これからは白石監督の時代!」とノンストップで賛辞を送った。
当の白石監督は「凶悪な映画ばかり撮ってきた三池監督のイベントに、まさか自分が『凶悪』という作品で参加するとは…」と恐縮する一方、「いまの日本映画界はクールなものがカッコいいという風潮もあるが、ギラギラ汗をかいて体液を飛ばすような、匂いを感じる映画を撮りたかった」と作品への熱き思いを語っていた。
そんな監督の熱意を受けて、山田さんも「観終わっていい気持ちにはならないでしょうけど、映画と映画を観た自分を通して、一歩引きながら、いまの日本が抱える問題を感じてもらえれば」とアピールしていた。
『凶悪』は9月21日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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