まるでオードリー・ヘップバーン 映画『タイピスト!』50年代ファッションに注目
フランス映画祭2013において「最も面白い」と評価され、最高賞である観客賞を受賞した『タイピスト!』。
最新ニュース
スクープ
-
「思ったよりお似合い」イ・ジョンソクとムン・ガヨン、香港での目撃談が話題!
-
50年代のフレンチカルチャーをキュートに描く『タイピスト!』予告編を先行公開!
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

本作は天然系ヒロインのローズがタイプライターの世界大会を目指して奮闘する物語。キュートなガールズムービーでありながら、背景にあるポップな50年代カルチャーや“スポ根”的な感動もあり見所は充分。
レジス・ロワンサル監督はローズ役のデボラに対し、50年代の女性の体型や立ち居振る舞いを学ぶため『麗しのサブリナ』、『マイ・フェア・レディ』、『昼下がりの情事』、『パリの恋人』といったオードリー・ヘップバーン作品やマリリン・モンローを研究するよう指示。デボラはヘップバーンのヘアスタイルであるポニーテールをローズのスタイルに取り入れ、見事に50年代の女性に変身して見せた。
ローズがタイピストの世界大会で着ているピンクのドレスには、デボラ自身の意見を反映。『百万長者と結婚する方法』で3人の女優がディナー・パーティーに到着するシーンで着ているような、オフショルダーのドレス。デボラが一目で気に入ったという生地を使用し、その時代のファッション誌から色を選んだ。「『月並みじゃないか?』と言う監督に、私と衣装の女性スタッフ全員で抗議したの。女性たちが生地に目の色を変えているのを見て、彼が折れたわ!」とデボラは笑う。
衣装スタッフのシャルロット・ダヴィッドによる、ヒロインのローズとライバルのマリーの衣装の対比もおもしろい。田舎娘のローズは、可愛らしい花柄のドレスが中心の50年代スタイル。裕福なアメリカ人と結婚してモダンな家に住むマリーは、髪にリボンを巻き、ピッタリとしたカーディガンと短いパンツ、バレエシューズの60年代初期のスタイルという具合だ。
ほとんどの衣装が作品のための特注ということからも、本作のファッションにかける意気込みが伝わってくる。本作を鑑賞する際には、ローズやマリーの可憐なファッションにぜひとも注目を!
『タイピスト!』は8月17日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
特集
関連記事
この記事の写真
/