【美的アジア】チャ・テヒョン時代劇コメディ初挑戦　愛されキャラはイケメンより強し？

韓国俳優やK-POP男子と言えば「高身長」「はにかんだ笑顔」「鍛えあげられた体」など“正統派”な印象が強いのですが、今回ご紹介する映画『風と共に去りぬ!?』の主役チャ・テヒョンは、はっきり言ってイケメンでは…ありません（笑）。

でもこれが、彼の最大の武器。

誰にも真似することのできない確固たる“チェ・テヒョン”カラー。見つめられたらドキドキ！　よりも、むしろちょっと笑ってしまいそうな…。一緒にいても緊張するどころか、ホッと安心するような…。そんな“隣のお兄さん”的存在感が『風と共に去りぬ!?』でもおおいに発揮され、私たちを笑わせ、癒してくれます。

物語は、学問に身を入れずにお気楽な毎日を送っていたドンム（チャ・テヒョン）が、氷の独占を企む者たちの策略にハマり、師匠を殺され、父親までも流罪にされてしまったことから復讐を実行するまでのお話。相棒には無実の罪で捕まったオ・ジホ扮する氷庫の監視人ペク・ドンス含め総勢11人のエキスパートたちが集結し、壮大な氷強盗計画が立てられます。

オ・ジホが筋肉隆々ボディーを惜しげもなく披露し、作品のイケメン担当ならば、チャ・テヒョンはほとんど肌を見せない代わりに、胡散臭い（？）口ひげ＆あごひげを披露。でもこれがなんとも憎めない！　とことん「チャ・テヒョンって愛されキャラなんだな」と実感します。

懐かしの『猟奇的な彼女』で彼女に振り回されっぱなしの青年や、「過速スキャンダル」での36歳のおじいちゃん役も、彼だからこそ「なんかリアルにいそう、こういう人」という親近感を覚えるんですよね。

「風と共に～」でも、調子のいいキャラクターながらもどこか応援しないわけにはいかないドンムを熱演しています。また本作はチャ・テヒョンにとって初の時代劇作品。彼のコメディ演技の真骨頂は見逃せませんよ！

お調子者の一面を覗かせたかと思えば、好きな女性に名前も聞けない純な一面を見せたり、かと思えば仲間の気づかぬ隙に機転を働かせたり…、どの姿も「素のチャ・テヒョンなんじゃないか」と思わせるような芝居が繰り広げられる『風と共に去りぬ!?』。

肩の力を下ろして、ただ自然に、ただ素直に楽しめる、そんな映画の世界にチャ・テヒョンが導いてくれますよ。