【MOVIE BLOG】ローマの平日
毎年恒例の「夏の新婚旅行ツアー」、つまりローマとパリ(去年まではロンドンも加わっていたけど今年はなし)をハシゴする出張に来ています…
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行き先が新婚旅行みたいだからなのと、何となく気分が盛り上がる気がして「新婚旅行出張」と勝手に銘打っているけれど、当然スウィートなことはかけらもなく、朝から晩まで会議室にこもってDVDを見ているだけ。なので、やっていることは全く東京にいるのと同じですね。
基本的には出来立てホヤホヤのイタリアとフランスの新作を見せてもらうのが目的で、日本で待っているよりも直接出向いた方が早く見られる場合があるので、とても貴重な出張であります。
ということで、夏の陽光が降り注ぐ素敵なローマでも、地道にDVDマラソンを続けているわけですが、ひとつだけ嬉しいことがあった! それは、去年の東京国際映画祭で上映した『ニーナ ~ローマの夏休み』のエリザ・フクサス監督に再会したこと!
新人一作目ということで、来日時には多少緊張感が漂っていたエリザさんだけど、ローマのレストランで再会してみると、かなりリラックスしている様子で、印象がずっとやわらかい。やはり地元だと違いますね。東京ではとても大人っぽい印象があったけど、今回会ってみるとケラケラと笑う年相応の明るいお姉さんで、よかったなあ。
『ニーナ ~ローマの夏休み』は、東京でワールドプレミア上映を行った後、数多くの映画祭に招待されたようで、先日開催されたばかりのチェコのカルロヴィ・ヴァリ映画祭でも、業界有力誌である「Variety」誌が選ぶ「世界必見の監督10人」特集に選ばれたりして、とてもエキサイティングな展開を果たしています。
そして、東京で劇場公開も決まっている! これは本当に嬉しい! ちょうど夏休みに入って人が少なくなった今の時期のローマを、エリザ監督の独自の美意識で切り取った素敵な青春映画です。去年の映画祭で見た人はもう一度、見逃した人は是非是非劇場へ!
という以外には特段エキサイティングな報告事項もなく、モグラと化してローマの地中にもぐり、DVDマラソンを続けています。ローマの街に降り注ぐ夏の陽射しは強く、バカンスの誘惑に満ち満ちていますが、気分は平日、もぐります。
《矢田部吉彦》
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