『ローン・レンジャー』ジョニー・デップ インタビュー 男の友情のカギは「信頼」
先日、最新作『ローン・レンジャー』を引っさげ、日本の“キモサベ(友達)”に会うべく来日を果たしたジョニー・デップ。そんな彼が、本作の主演を務めたアーミー・ハマーとの“友情”について、たっぷり語ってくれた。
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復讐に燃える悪霊ハンター・トント(ジョニー・デップ)は、聖なる力によって瀕死の男・ジョン(アーミー・ハマー)を甦らせる。正義の執行を求めるジョンは、復讐のためには手段を選ばないトントと対立。しかし愛する者を奪われたとき、マスクをつけた謎のヒーロー“ローン・レンジャー”となって、トントと共に巨悪に立ち向かうことに――。
ローン・レンジャーとトントは対極にいながらも、徐々に友情を築いていく。つまり『ローン・レンジャー』は男同士の友情を描いた物語でもあるのだ。ジョニーとアーミーのスクリーンでの相性の良さはバツグン。ジョニーも「アーミーは最高だよ!」と絶賛する。
「とにかく素晴らしい男だ。頭脳明晰で、頭の回転が早く、ウィットにも富んでる。ものすごい才能の持ち主だね。全身全霊で、真剣に世間知らずのローン・レンジャーを演じていた」と語る。
「アーミーは今ノリにノッている若手俳優だが、古典的な映画スターのようなルックスだけでなく、確かな演技力も持ち合わせている。だからこそレンジャー役に徹底的に打ち込み、完璧に演じられたんだ。彼はこのキャラクターを単なる昔ながらのクールな男にはしたくないと思っていた。アーミーのような俳優と共演できるのは夢のようだし、本当にいい友人ができたと思ってるよ」と、2人は本作を通して親友となったようだ。
ジョニーは以前、ティム・バートン、ジェリー・ブラッカイマー、キース・リチャーズ、ブルース・ロビンソンを“キーマン”と称し、「彼らがいることでより深いレベルまで作品を掘り下げることができる」と話していた。やはり本作の監督ゴア・ヴァービンスキーも“キーマン”の一人と考えているのだろうか?
「それは間違いないね。一緒に仕事をする人とは、高いレベルの信頼関係が必要なんだ。僕にとっては絶対条件だ。簡単に手に入れられるものではないし、自分で勝ち取らないといけない」とジョニーは答える。
「僕は幸運にも、ハンター・S・トンプソン、マーロン・ブランド、ブルース・ロビンソンからティムやゴアにいたるまで、偉大な友人であり、偉大な師から信頼を勝ち取ることができた。特別な絆によって結ばれると、ただ一緒にいるだけで、限られた素材を一生かかっても不可能と思えるほどすごいものに変えてしまうことができる。今回もゴアと話をしていると、突然とても興味深いシチュエーションを思いつき、それがこの作品の軸になったんだ。お互いを深く知っているからこそ、お互いが進もうとしている方向性を予測できる。僕は彼の反応を得るために、(外野の)レフトに何かを投げ込んだりするわけさ」と、茶目っ気たっぷりに話してくれた。
本作でも『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのヒットメイカー、ジェリー・ブラッカイマーとタッグを組んでいるが、ブラッカイマーとはどのように関わっているのだろうか?
「ジェリーは、他界したリチャード・D・ザナックと同じ人種だ。リチャードは素晴らしい人物で、ティムの優れたプロデューサーだったけれど(『PLANET OF THE APES/猿の惑星』から『ダーク・シャドウ』までのティム・バートン作品をプロデュースした)、ジェリーもまったく同じなんだ。彼は本作に関わっているすべてのアーティストを支え、いつでも100%の力でサポートしてくれる。常に現場にいて、素晴らしい意見を言ってくれるよ。本当におかしなアイデアを思いついたりするんだ。ジェリーの存在は“天の恵み”だ。スペシャルな男だよ」と手放しで称賛を贈っている。
キャスト・スタッフとも“キモサベ(友達)”として、固い絆で結ばれているジョニー。彼が演じる“復讐に燃える”悪霊ハンター・トントとは、一体どんな男なのだろうか?
《シネマカフェ編集部》
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