山田孝之、顔つきまで変わる 『凶悪』
山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキーの共演で、実在の凶悪殺人事件を追ったベストセラー・ノンフィクションを映画化した『凶悪』。
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第37回モントリオール世界映画祭「フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門」への正式出品も決定している本作は、日本映画界の若手を代表する存在であり、その表現豊かな演技力で海外からも熱い視線が注がれている山田さんが、20代最後に出演する作品となった。
本作で山田さんが演じるのは、主人公の雑誌ジャーナリスト・藤井。ピエール瀧演じる死刑囚・須藤の告発をもとに、未解決の殺人事件を暴き、リリー・フランキー演じる真犯人・木村を逮捕へと導く役どころだ。取材に没頭するがゆえ、次第に狂気に感染していく藤井を圧倒的な演技力で演じ、凶悪殺人事件の真相と共に人間の本質へと生々しく切り込んでいく。
故・若松孝二監督に師事した気鋭・白石和彌監督が自ら手がけ、人間の二面性を浮き彫りにした脚本にほれ込んだ山田さんは、「雑誌記者である藤井が、須藤と木村の狂気、事件の異常さに触れて変わっていくところに面白さを感じました」と語る。
今回、解禁された山田さんのビジュアルでは、前半の事件の真相を追う熱きジャーナリストの表情が、後半では人間の修羅を見たかのような表情に変わっていることに注目。一見、別人のようにすら見えるこのビジュアルでもわかるとおり、山田さんが見せる演技は、表情だけで説得力を持つ素晴らしいものだ。
TVドラマ『ウォーターボーイズ』『白夜行』などで注目され、初主演作『電車男』(’05)で一大ブームを巻き起こした山田さん。それ以降も一線で活躍し続け、20代での出演作はなんと33本。そのうち12本が主役というキャリアの持ち主だ。
『闇金ウシジマくん』では非情なワルに、『鴨川ホルモー』などの“強烈”コメディも難なくこなすかと思えば、『のぼうの城』『悪の教典』『その夜の侍』では名脇役として強烈な印象を残している。その上、『十三人の刺客』のような国際映画祭に出品されるような大作にも出演すれば、学生映画『らくごえいが』に出演したりと、自由に映画界を闊歩しているように見える。
それらを経て、この『凶悪』に至った山田さん。今年10月20日で30歳を迎える山田さんにとって、本作は20代ラストとなる。ぜひ映画館で、山田さんの変貌と圧倒的な演技力をその目で確かめてほしい。
『凶悪』は、9月21日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー。
《シネマカフェ編集部》
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