菅田将暉、母からの手紙に感激 「生んでくれてありがとうとメールします!」
芥川賞受賞時の「もらってやる」発言が話題を呼んだ作家・田中慎弥の小説を映画化した『共喰い』が9月7日(土)に公開。主演の菅田将暉、木下美咲、篠原友希子、光石研、田中裕子、そして青山真治監督が…
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セックスのときに相手を殴るという奇妙な癖を持つ父の血を受け継ぐ青年が、自らの中に眠る父と同じ性衝動、暴力衝動に煩悶する姿を描く。
撮影は、原作の舞台でもある下関とそこから関門海峡を挟んで目と鼻の先であり、青山監督の出身地でもある北九州市で行われたが、菅田さんらは撮影開始よりも数日前に現地入りし、周辺を巡ったという。
菅田さんは「オープニングで(自身が演じた)遠馬の学校の帰り道のシーンで、監督が予定になかった場所で急に『ここで撮る』と言い出したんです。そこに猫がいて、その横を通っていくというシーンだったんですが、本番になるとさらに猫がもう1匹増えたんです。すごくいいスタートになりました」と印象深い撮影をふり返る。
田中さんが演じた遠馬の実の母親・仁子の存在感、彼女と遠馬のやりとりも印象深い。この日の田中さんは着物姿だったが仁子の夫、つまり遠馬の父である円(まどか)を演じた光石さんは「田中さんは、今日はこういう出で立ちでいらっしゃってますが、撮影のときはスーッと来てスーッと芝居に入っていって、現地の人と見まごうばかりで、来ていることに気づかないくらいでした」と現場の空気への溶け込み具合を称賛する。
菅田さんは、田中さんとの共演について「地元が近かったりして、TVで見ていた田中裕子という存在から、一気に“お母さん”になってくださいました。ユーモアもあって、『私、手相が分かるの』と言って、僕の手相を見て『ああなって、こうなって』と言った後で『嘘なんだけどね』と言い出したり(笑)、フランクに接してくださいました」とふり返る。
田中さんは、菅田さんについて「ピュアな青年なんですが、本人はちょっとイケないヤツを目指してる感じ(笑)。最初に挨拶したときは金髪で、尻を引け気味に挨拶してくれました。でもやっぱりピュアで可愛い菅田くんです」と愛おしそうに語る。
この日は、サプライズで、菅田さんの母親がしたためた直筆の手紙が朗読された。だが、サプライズのはずが、舞台挨拶前に篠原さんが菅田さんに舞台挨拶の進行台本を一瞬見せてしまったせいで、菅田さんは何となく内容を察していたとか…。
そんなハプニングはありつつも、16歳で家を出て東京で役者としての道を歩み、この日、晴れの舞台に立った息子に向けた言葉に、菅田さんは「ありがとうございます。最近、父や母が昔の写真を送ってくれることが多いんですが、それを見ていると本当に愛されて育ててもらったんだなと感じます。『生んでくれてありがとう』とメールします」と笑顔を見せた。田中さんも息子を想う母の言葉に心打たれた様子で、菅田さんを見つめていた。
『共喰い』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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