【トロント国際映画祭】ダコタ・ファニングが放つ“大人の色香”…『Night Moves』
週末にかけて話題の大作映画の上映が集中し、ファンの熱狂が最高潮に達していた第38回トロント国際映画祭。4日目となる9月8日夜(現地時間)、若手実力派俳優ジェシー・アイゼンバーグとダコタ・ファニングが初共演を果たした…
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人間による環境破壊を妨げる目的でサボタージュを行う“エコ・テロリスト”を題材にした本作。米・オレゴン州を舞台に、環境保護の信念に則ってダムの破壊を企てる3人の男女を襲う、予期せぬ悲劇をスリリングに描く。先日、フランス・ドーヴィルで行われた第39回ドーヴィル・アメリカ映画祭にも出品された本作は、見事「最高賞」を受賞した。
この日、髪をアップにまとめ、スパンコールがあしらわれたチューブトップをアクセントに全身ブラックのセクシーなスタイルでファンを魅了したダコタ。劇中では髪をブラウンに染め上げ、ボーイッシュなイメージを放っているが、観客から事前の役作りについて聞かれると、「髪を染めたことくらいかな(笑)。それと今回の役作りでは、“経験”することが大事だった。数週間オレゴンに滞在し、現地のコミュニティに実際に身を置く中で役を体感し、周りとの絆が深めることができたわ」と冗談まじりに明かした。
一方、ダコタとは対照的にジーンズにスニーカーというカジュアルな格好で登場したジェシーは、同じ質問に「僕は髪の色を維持することに励んだよ。僕が住んでるニューヨークは便利で忙しい街だけど、それとは対照的に今回滞在した農場はトイレまで20分かかるくらいで(笑)、そのゆっくりとしたペースに身を置くことで自身の役への理解を深めたよ」と応戦し、会場を和ませた。
本映画祭では、本作以外にも熱愛がうわさされるミア・ワシコウスカとの共演作『The Double』(原題)も出品されており、2作で全く異なる役を巧みに演じ分けているジェシー。
同作ではドッペルゲンガーに苛まれる内気な男を演じているが、『Night Moves』では猜疑心から生まれる狂気を見事に表現。「最初は何が彼を掻き立てるのか理解できなかったけど、時に人は情熱的になりすぎると最初の目的を見失ってしまう。彼自身も自分の本意が分からなくなっていくんだ」と自身の役への理解を語った。
ジェシーとダコタ、共に子役から躍進してきた2人がまた新たな境地を開いた本作。観客に想像を委ねるラストの“その後”も賛否を呼びそうだ。
第38回トロント国際映画祭は9月15日(現地時間)まで開催。
《text:Izumi Kakeya》
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