海老蔵、亡き父・團十郎との“最初で最後”の映画共演に「大らかさ、偉大さ感じた」
市川海老蔵が11月5日(火)、主演映画『利休にたずねよ』の“おもてなし”完成披露試写会に出席。亡き父・市川團十郎との共演の思い出を語った。
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信長、秀吉という時代の覇者に仕え、茶道を大成した千利休が“美”に目覚めるきっかけとなる知られざる若き日の恋を描いた本作。團十郎さんは若き利休の茶の師匠・武野紹鴎を演じている。
海老蔵さんは、冒頭から「僕にとっては最後の父との共演となり、思い入れの深い作品になりました」と挨拶。團十郎さんは完成した映画を観ることなく亡くなったが、「もし観たらどんな感想を漏らすと思うか?」という問いには、「その質問は難しい。ちょっと分かりませんね」と首をかしげながらも「私としましては、舞台やTVでは共演しましたが、映画での共演は人生で“最初で最後”」と述懐。
歌舞伎の世界の厳しいしきたりで、これまで海老蔵さんは團十郎さんとの共演に際し正座で「共演させていただきます」と挨拶してきたというが、この作品に限っては海老蔵さんが主演ということで「体調が悪い中、京都の南座から駆けつけてくださったんですが、楽屋に入るときに父の方が冗談半分に『よろしくお願いいたします』と言ってくださいました。改めて人間としての大らかさ、偉大さを感じた」とふり返った。
決して出演シーンが多いわけではなかったが、「資料が重なるくらいでした」と父の役に対する真摯さ、情熱を明かし「お見逃しなきようにご堪能いただければ」と代わってアピールしていた。
田中光敏監督は「1年かかってやっと海老蔵さんに出演を受け入れてもらった」とふり返りつつも、「團十郎さんに観ていただけなかったのが何より残念です」と故人を偲んでいた。
『利休にたずねよ』は12月7日(土)より公開。
《シネマカフェ編集部》
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