【MOVIE BLOG】秋の芸術を楽しむオールナイト祭
もう一か月ほど前に遡りますが、トロントにて毎年行われている秋のオールナイト芸術祭「Nuit Blanche」に行ってきました…
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元々はフランス・パリで現代アートをパブリックに広めるべく11年前に始まったこのアートイベント。その4年後にトロントでも始まり、今では25か国以上で同様の祭が行われているそうです。“Nuit Blanche”とはフランス語で“夜更かしする”という意味で、開催時間は日の入りから日の出までの12時間。平日の昼間はサラリーマンが忙しく行き交うビジネス街を中心に、ビルの屋内や路上で様々なアート作品が出現するのですが、静かにアートを楽しむというよりは、真夜中の街はお祭り気分でエンジョイする人々で大混雑。イベントが開催されている間は地下鉄もオールナイトで稼働し、フードトラックなども出動しており、オールナイトに備えての体制がばっちり整っていました。
その展示作品数は110以上とあって、よほど効率よく根気よく回らないと全てを鑑賞するのはとても無理ですが、市役所の地下室などにも展示の一部として開放されたりと、普段は入れない場所に潜入できるのも魅力のこのイベント。市役所前の広場には、中国の著名アーティスト、アイ・ウェイウェイが3,144体の自転車の骨組みを使用して作り上げた壮大な立体作品が展示され、今年のイベントの最大の目玉として人々を圧倒していました(解体現場は設置時よりもさらに大変だったそうですが…)。また、日本からも北海道出身のアーティスト、川俣正さんの「Garden Tower」という、形、素材の異なる様々な古い椅子を見事に積み上げた作品が教会前に展示され、人々の感動を誘ってました。
いまとなっては街中を歩くのは億劫になるほど寒さが増しているトロントですが、外でのレジャーが醍醐味の夏秋の季節を惜しむように盛り上がるこのイベント。この季節にトロントを訪れた際には、足を運ぶことをオススメします。
《text:Izumi Kakeya》
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