日テレがマイクロソフト社と提携、SNS連携「JoinTV」新プロジェクト発表
日テレがマイクロソフト社と提携、SNS連携「JoinTV」新プロジェクト発表&ドワンゴ川上氏も発言
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日本テレビ放送網が15日、自社で開発・実用化し、先日11月に他社が利用できるようにオープンプラットフォーム化したソーシャル視聴サービス「JoinTV」のカンファレンスを同局で行い、新しい広告・販促モデルである「02020」を推進するプロジェクトを発表。ほか、ドワンゴの川上量生氏ら様々なゲストを招いてテレビの未来、テレビ×デジタル施策の展望についてのディスカッションも行われ、この模様は「ニコニコ生放送」にてインターネット上で生中継された。
「02020」は、放送(オンエアー)から通信(オンライン)、リアルスポット(オフライン)への流れを表現した言葉で、「Onair to Online to Offline」を意味する。番組視聴やCM視聴という放送から、デジタル放送や「JoinTV」などの仕組みを活用してスマートフォンやタブレットなどのネット上へ誘導、そこからさらに、デバイスを携えたユーザーを、実店舗やイベントなどのオフラインへ誘導するという試み。例えば、リアルタイム放送で得た情報をスマートフォンなどのデバイスに蓄積、実店舗に行くと公衆無線LANなどを通じてクーポンが配布される、などの施策が可能となる。巨大なリーチを持つテレビCM、今後ますます普及するであろうスマートフォン、リアルな店舗やイベントを繋ぎ、組み合わせることで、効率的な広告展開や消費者とのコミュニケーション強化を目的としている。このプロジェクトには、インタラクティブ広告の分野で活躍するバスキュール社、実店舗に公衆無線LAN網を実装するノウハウを持つビーマップ社、そしてビッグデータ収集・解析などの技術協力を行い、本システムの普及に向けた営業活動など提携することとなった日本マイクロソフト社の3社が参加することも、今回発表された。
「JoinTV」は11月から同サービスをオープンプラットフォーム化、日本テレビ以外の放送事業者が利用できる環境整備に注力しており、マイクロソフト社はその取り組みのITパートナーとなる。一環として、総務省の委託事業として12月16日から徳島県で行なわれる、JoinTVを活用した災害・高齢化対策実験「JoinTown 徳島」にも、日本マイクロソフト社が参画。Windows Azureなどを活用する際のノウハウや技術の支援を行なうほか、実験に参加する住民向けのWindowsストア アプリ「避難安否確認アプリ」の開発支援も実施する。
また、日本テレビが「02020」に関連して開発した、新しいアプリについても発表された。Twitterのコメントの数、RTの数などで今どんなテレビ番組が盛り上がっているか分かるアプリ「wiz tv」の中でこれまで実施していた、“スマートフォンを振る”という行為でポイントなどを貯める機能をスピンアウト。“振る”機能に特化し、さらに進化させたスマートフォンアプリ「フリフリTV」を12月にリリースするという。
そして、トーク&ディスカッションでは、日本テレビをはじめ、TBS、NHKやWOWOWなどの放送局でデジタルセクションにおいて第一線で活躍する識者が次々と登場する中、最後にドワンゴ社の代表取締役会長・川上氏が登壇。川上氏は、若者のテレビ離れについて「10代は見てると思う。ただ、20代や30代はSNSやウェブサーフィンに流れている。でも、その分の人がニコニコ動画(以下、ニコ動)やYouTubeを見ているわけではない。実は、ニコ動をやっている人はテレビもよく見ているんですね。また、ニコ動での検索ワード上位は“パチンコ”や“パチスロ”。つまり、これら(テレビ、ネット含め)は暇な人が見ているということなんです」と語った。そんな中で、ネットを見ながらテレビを見ている人も多いという話しになり、「テレビが大型化し過ぎて、“ながら見”がしにくい。ならばむしろ、もっと大きくなって壁と一体化すればいい。普段は自然とか映して(笑)。電子書籍は紙(媒体)に取って代わるとは思っているが、存在感が無いのが難点。そこで、その壁型のテレビは本棚も兼ねていて、そこに並べればいいと思います」と、未来のテレビに関する斬新なアイデアを披露した。
さらに川上氏は「ニコ動はラジオの置換だと思っています。テレビはビジネスモデルが大きすぎて、(ネットが代わるのは)無理ですね。CSくらいの規模なら、ネットになるかもしれませんが。また、インフラ整備次第では、最大瞬間風速で一瞬だけなら地上波に並べるかもしれませんね」と。他にも、「4Kや8Kは、テレビよりもネットが先に試み始めると思う」や、「テレビ局は、もう可能なのだからBSをネットにしてしまえばいい。でもそれをやられると、うちらが困りますけど(笑)」など、川上氏の忌憚のない発言に、時折笑いがもれるなど、会場は大いに盛り上がっていた。
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■「JoinTV」公式サイト
日本テレビ放送網が15日、自社で開発・実用化し、先日11月に他社が利用できるようにオープンプラットフォーム化したソーシャル視聴サービス「JoinTV」のカンファレンスを同局で行い、新しい広告・販促モデルである「02020」を推進するプロジェクトを発表。ほか、ドワンゴの川上量生氏ら様々なゲストを招いてテレビの未来、テレビ×デジタル施策の展望についてのディスカッションも行われ、この模様は「ニコニコ生放送」にてインターネット上で生中継された。
「02020」は、放送(オンエアー)から通信(オンライン)、リアルスポット(オフライン)への流れを表現した言葉で、「Onair to Online to Offline」を意味する。番組視聴やCM視聴という放送から、デジタル放送や「JoinTV」などの仕組みを活用してスマートフォンやタブレットなどのネット上へ誘導、そこからさらに、デバイスを携えたユーザーを、実店舗やイベントなどのオフラインへ誘導するという試み。例えば、リアルタイム放送で得た情報をスマートフォンなどのデバイスに蓄積、実店舗に行くと公衆無線LANなどを通じてクーポンが配布される、などの施策が可能となる。巨大なリーチを持つテレビCM、今後ますます普及するであろうスマートフォン、リアルな店舗やイベントを繋ぎ、組み合わせることで、効率的な広告展開や消費者とのコミュニケーション強化を目的としている。このプロジェクトには、インタラクティブ広告の分野で活躍するバスキュール社、実店舗に公衆無線LAN網を実装するノウハウを持つビーマップ社、そしてビッグデータ収集・解析などの技術協力を行い、本システムの普及に向けた営業活動など提携することとなった日本マイクロソフト社の3社が参加することも、今回発表された。
「JoinTV」は11月から同サービスをオープンプラットフォーム化、日本テレビ以外の放送事業者が利用できる環境整備に注力しており、マイクロソフト社はその取り組みのITパートナーとなる。一環として、総務省の委託事業として12月16日から徳島県で行なわれる、JoinTVを活用した災害・高齢化対策実験「JoinTown 徳島」にも、日本マイクロソフト社が参画。Windows Azureなどを活用する際のノウハウや技術の支援を行なうほか、実験に参加する住民向けのWindowsストア アプリ「避難安否確認アプリ」の開発支援も実施する。
また、日本テレビが「02020」に関連して開発した、新しいアプリについても発表された。Twitterのコメントの数、RTの数などで今どんなテレビ番組が盛り上がっているか分かるアプリ「wiz tv」の中でこれまで実施していた、“スマートフォンを振る”という行為でポイントなどを貯める機能をスピンアウト。“振る”機能に特化し、さらに進化させたスマートフォンアプリ「フリフリTV」を12月にリリースするという。
そして、トーク&ディスカッションでは、日本テレビをはじめ、TBS、NHKやWOWOWなどの放送局でデジタルセクションにおいて第一線で活躍する識者が次々と登場する中、最後にドワンゴ社の代表取締役会長・川上氏が登壇。川上氏は、若者のテレビ離れについて「10代は見てると思う。ただ、20代や30代はSNSやウェブサーフィンに流れている。でも、その分の人がニコニコ動画(以下、ニコ動)やYouTubeを見ているわけではない。実は、ニコ動をやっている人はテレビもよく見ているんですね。また、ニコ動での検索ワード上位は“パチンコ”や“パチスロ”。つまり、これら(テレビ、ネット含め)は暇な人が見ているということなんです」と語った。そんな中で、ネットを見ながらテレビを見ている人も多いという話しになり、「テレビが大型化し過ぎて、“ながら見”がしにくい。ならばむしろ、もっと大きくなって壁と一体化すればいい。普段は自然とか映して(笑)。電子書籍は紙(媒体)に取って代わるとは思っているが、存在感が無いのが難点。そこで、その壁型のテレビは本棚も兼ねていて、そこに並べればいいと思います」と、未来のテレビに関する斬新なアイデアを披露した。
さらに川上氏は「ニコ動はラジオの置換だと思っています。テレビはビジネスモデルが大きすぎて、(ネットが代わるのは)無理ですね。CSくらいの規模なら、ネットになるかもしれませんが。また、インフラ整備次第では、最大瞬間風速で一瞬だけなら地上波に並べるかもしれませんね」と。他にも、「4Kや8Kは、テレビよりもネットが先に試み始めると思う」や、「テレビ局は、もう可能なのだからBSをネットにしてしまえばいい。でもそれをやられると、うちらが困りますけど(笑)」など、川上氏の忌憚のない発言に、時折笑いがもれるなど、会場は大いに盛り上がっていた。
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