【ドラマニア】木村＆柴咲の強力タッグ再び！ “庵野ワールド”が魅せる未来とは？

全体を通して、ジャンルにバラつきが見られる今回の10月クール。医療、刑事、恋愛、家族、推理などなど、様々な切り口のドラマが顔を揃えている印象がありますね！　中でも今日は、異色とも言えるあの作品をピックアップ。回を重ねる毎に段々と見えてきた、100年先の未来から来た“ロイド”…その秘密に迫ります。

■日9枠への期待度MAXで放送スタート

日曜9時のTBSと言えば、やはり前作「半沢直樹」の印象が強く残っていると言えるでしょう。最終回視聴率42.2％、平均28.7%という高視聴率をマークした伝説のドラマの後番組ということで、どうしても期待値が高いところからのスタートとなりました。

そんな中、満を持して登場したのが現在放送中の「安堂ロイド～A.I. knows LOVE ?～」です。主演に木村拓哉さんを迎え、“時空を超えた究極のラブストーリー”と題し、初回で主人公・沫嶋黎士が殺される!?　という衝撃の展開。19.2％をマークする好発進が話題となるも、歴史的スポーツ中継などの煽りを受け、数字はやや低迷してきていますが…、回を追う毎に徐々に明かされていく謎に注目するファンも根強く多いよう。

大切な人を守るため、未来からアンドロイドを遣わせる黎士、送り込まれたロイドに隠された秘密とはいったい何なのか。「ケイゾク」「SPEC」など、話題のドラマを手がける西荻弓絵さんが脚本とあり、最後まで目が離せない展開となりそうですね。

■木村拓哉＆柴咲コウの豪華共演と言えば…

さて、この2人の共演と言えば、2003年に同局系にて放送された「GOOD LUCK!!」の存在を無くしては語れません。最近の就職活動では、「この作品を見てパイロットになりたと思った」なんて若者も多い程（ちょうどその世代が就活時期なのですね～）社会に強い影響を与えた名作となりました。木村さん、柴咲さんそれぞれが抱える過去と未来への夢…力強くも切ない恋愛模様が世の女性たちの注目を集めたことで記憶に新しいでしょう。

「ぶっちゃけ」という流行語まで生まれたこのドラマ、実は平均視聴率30.6％と「半沢直樹」を軽く上回る結果を残しているんですよ！　このことからも、近年のテレビドラマ視聴率の低迷が見てとれますが、そんないまだからこそ、伝説のタッグが再び集結!?　胸キュンポイントを抑えるのはもちろんのこと、是非新たに生まれる“名言”にも期待したところです。

■アニメーションの最前線“庵野ワールド”が炸裂

そして今回、何と言っても手が込んでいる!!　と思われるのが、作品の演出。100年後の未来から来たアンドロイドという背景を描くに辺り、コンセプト・設定協力に　かつてスタジオジブリ作品の制作にも携わり、最近ではジブリ最新大ヒット作品『風立ちぬ』主演役の声優としても注目を浴びている日本を代表するアニメーション監督・庵野秀明さんが加わっているというのがなんとも豪華ですよね！

劇中に登場するロイドの「システムLoading」シーンなどはまさに“庵野ワールド”そのもの。“五感”や“感情”のソフトをインストールするべきか…といったロボット目線での描き方が言うまでもなく見事な点に加え、毎回投入される敵アンドロイドの潜入の仕方も細部にこだわっており、ロボット好きにはたまらないシーンも多いのでは？

最終回に向けた後半戦は、感情を持ったアンドロイドの苦悩…そして次と未来に翻弄されていく豪華キャストたちの行く末が一体どうなるのか。最後まで生き残るのは？　その結末に注目していきたいと思います。