【シネマVOYAGE】クリスマスに輝き出す“駅”に心ふわり…『すべては君に逢えたから』
旅立つ場所として、旅先から戻ってくる場所として、いつも変わらずそこに存在してくれる“駅”という場所は、実はとてもロマンティックな場所――。
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通勤ラッシュの人混みでギュウギュウの日々を送っている人にとっては、駅がロマンティック? そんな雰囲気は微塵も感じられないよ…と、思うかもしれないけれど、混雑していない駅や旅先の駅、もしくは思い出に刻まれた故郷の駅を思い返してみてほしい。誰にでも1つや2つ思い出があるはず。
それは、仕事を終えた後のデートの待ち合わせとか、遠くから訪ねてくる人を迎えにいくドキドキ感とか、自分が見送られる切なさとか…。自分にとって大切な人と出会ったり別れを惜しんだりする場所でもあると思うと、なんだかとてもロマンティックに見えてくる。
しかもクリスマス・シーズンはツリーやイルミネーションが煌びやかに飾られ、一年のなかでも特別に輝き出す、駅が一番お洒落になる季節! そして、冬の東京駅を舞台にした映画『すべては君に逢えたから』で描かれるのは、幸せを願う男女の6つのラブストーリーだ。
ニューヨーク、ロンドン、パリ…お洒落で絵になる都市は世界中にあるけれど、日本の東京駅だって負けてない! 昨年、赤レンガ駅舎がリニューアルしてより一層美しくなった東京駅は、身近だからこそ気軽に足を運べる場所でもあって、この映画のなかに登場するスポットを実際に見に、ちょっと東京駅まで行ってみようかな、と気軽にプチ旅ができるのもいい。
何と言っても“日本版『ラブ・アクチュアリー』”とも言える6つのラブストーリーがどれも素敵で。女性不信の男と夢に破れた女の運命の出会い、遠距離恋愛中の恋人同士、片想いの人に想いを告げられずにいる大学生、40年以上の歳月を経て知らされる愛など6つの物語のなかに登場する誰かに自分を重ね合わせて、心が揺れたり、涙で濡れたり…。
それってどこかで聞いたり、観たりしたストーリーじゃない? ありがち感を抱いていたとしても、それでもやっぱりいい話だったなぁと思えるのがクリスマスの時期の魔法なのかも。今年のクリスマスプレゼントはモノじゃなくて思い出を作りに、映画を観てその舞台になった東京駅に行く――。そんな小さな旅、いかがですか?
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