戸田さんは「3年間ずっと言ってきたことですが」と前置きし、これだけは言っておきたいという思いを激白。それは神木隆之介が演じる“一(ニノマエ)”による“時を止める”スペックが発動した際の撮影の大変さ。ニノマエが時を止めるシーンでは、神木さん以外の共演陣はみんな、時には無理な態勢のまま静止していないといけないのだ。
シリーズの生みの親である堤監督までも「迷惑だよね」とバッサリ。神木さんは「仕方ない。そういう能力なんだから」と抗弁しつつ、「謝りたい」と苦笑。
特に連ドラ最終回の雪を降らせての外での撮影について触れ、「寒いんですよ。寒いとセリフを噛んじゃう! 加瀬さんに『しっかりしてくれよ』と言われまして…」と申し訳なさそうに語る。
加瀬さんは「オレは(ニノマエが)歩くスピードも遅いって思ってたよ」と延々と愚痴り始める。「毎回つらかったよ。いかに楽な態勢で止まるか? と考えたけど、ほとんどが空中だった」と語り、笑いを誘っていた。
人の心を読むサトリ役で人気を博した真野恵里菜は、連ドラにゲスト出演し、その後のSPドラマを経て本作にも出演しているが、連ドラの際に、田中哲司が演じた予知能力を持つ冷泉俊明に対して発したあるセリフに言及。「アイドル界が揺らいだ瞬間だったと思う。私がサトリをやる意味はここにあったのかと思った(笑)」と感慨深げ。
どのセリフについて言っているのかは「ここでは言えません(笑)」と言葉を濁したが、恐らく、冷泉が「AKB48」の楽曲の歌詞を呪文のように唱えるのに対し、「AKBかよ。ハロプロにしろよ!」とサトリがツッコんだシーンについてだと思われる。
この日、深夜にも関わらず第1回目の上映に足を運んだコアな『SPEC』ファンは、すぐに発言の意図を理解したようで爆笑。ちなみに、『劇場版SPEC~結~』には「AKB48」の大島優子も出演しており、その点も含めて非常に意味深なセリフとなったと言えそう…? 大島さんと真野さんが劇中で直接、対峙するシーンがあるかどうかも気になるところだ。
『劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇』および『爻ノ篇』は全国にて公開中。