上戸彩、“恐怖とプレッシャー”を乗り越え、8年ぶり主演映画公開に笑顔!
映画『武士の献立』が12月14日(土)に公開を迎え、主演の上戸彩を始め、高良健吾、西田敏行、余貴美子、朝原雄三監督が和服姿で揃って舞台挨拶に登壇した。
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江戸時代、加賀藩で刀を包丁に持ち替えて、料理で藩に仕えた武士の一家のドラマを描いた本作。上戸さんは、映画を観終わったばかりの観客の拍手と笑顔に迎えられてホッとした表情を見せる。
8年ぶりの映画主演となったが「これまでTVドラマで育ってきて、お金を払って観に来ていただく映画をやることにプレッシャーがあって、怖くて逃げていたら8年も経ってしまったんですが、25歳くらいからお金(興行収入)のことなど気にせずに自分がやりたいと思える作品をやりたいと気持ちが変わってきました」と自身の中で起きた変化を明かす。
特に強い思いをもって臨んだシーンとして、上戸さん演じる春が、夫の安信を死なせまいと後先考えずにある行動を選ぶシーンを挙げ、「最初に脚本で読んだとき、涙がポロポロ出てきて止まらなかった」と述懐。「その感情を大切にしたいと思って、撮影の前日まで読み返さないで望みました」と明かした。
高良さんは初の本格時代劇挑戦で、所作に加えて包丁さばきなども学ばねばならなかったが「初めてのことだらけで、毎日が勉強、知ることばかりでした」と充実した表情を見せる。演じた安信については「不器用で子どもっぽくて、でも優しい男。春と出会ったことで初めて言うような言葉が多かったと思います」とその心中を推しはかる。
そんな2人の夫婦ぶりを、安信の両親を演じた西田さん、余さんも称賛。西田さんは「見ていて愛おしかったです。父と母思いで優しいんです。撮影所は冷えるんですが、毛布をひざに掛けてくれたり…いま思い出しても涙が出てきます」と目をぬぐうしぐさを見せ笑いを誘う。余さんも「こんないい子たちいないですよね」としみじみと頷いていた。
本作でもう一つの主役とも言える存在感を発しているのがおいしそうな食事の数々だが、先日、“和食”が「世界無形文化遺産」に登録された。上戸さんは改めて「ダシの取り方や味にこんなにうるさい国は日本しかないですよね。素材の味を生かしていてヘルシーで、ハリウッドの方もダイエットに和食を取り入れていると聞きます。この映画はもっといろんな方に和食の良さを知っていただける映画になっていると思います!」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。
『武士の献立』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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