やられたら、やりかえす! “倍返し!”映画はひと味違う…『ザ・イースト』
良質な珠玉の名作を次々と世に送り出してきたFOXサーチライト・ピクチャーズの20周年プロジェクト第2弾として、『セッションズ』に続き、1月31日(金)より公開される『ザ・イースト』
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本作は、環境汚染や健康被害をもたらす企業に報復する環境テロリスト集団「イースト」に潜入捜査をする元FBIエージェント・サラが主人公となるが、実はいま、“やられたら”ただでは済まさない主人公たちが、 “倍返し!”どころか、5倍にも10倍にもして仕返してくる映画が続々と公開中だ。
まず、ブルース・ウィルス演じる、卓越した戦闘能力を誇る元一流スパイ集団が世界を救う『REDリターンズ』。イ・ビョンホン演じる、冷酷で完璧な「世界一の殺し屋」ハン・チョバイにやられたら、「若造に負けてられるか」と言わんばかりにがっつりとやり返している。
また、忠臣蔵をベースに、キアヌ・リーブスが異端の浪人に扮し、四十七士が仇討ちに立ち向かう『47RONIN』では、キアヌ演じる浪人カイは大石内蔵助(真田広之)とともに、吉良上野介(浅野忠信)と謎の妖女ミヅキ(菊地凛子)を相手に闘いに挑み、迫力の新次元アクションでやり返した。
さらに、クロエ・グレース・モレッツ主演でのリメイクが大きな話題を呼んだ『キャリー』。学校ではいじめっ子の同級生たちに、家では狂信的な母親(ジュリアン・ムーア)相手に、キャリーは徹底的にやり返している。
まさに、スクリーン上では、「こいつらを敵に回したら、ヤバイ…」と戦々恐々してしまうような復讐劇が繰り広げられているが、本作『ザ・イースト』はまた違った形の新しい復讐映画だ。
『バトルシップ』のアレキサンダー・スカルスガルド演じるカリスマリーダー、ベンジーが率いる、本作のテロリスト集団「イースト」とは、環境汚染や健康被害をもたらす大企業相手に報復を行う、正体不明の集団。大西洋を原油で汚染した石油王の屋敷には大量の石油を流し込むなど、環境破壊という罪を犯した者に犠牲者と同じ恐怖を味わわせることを信条としている。つまり、“倍返し”というよりも、“目には目を”というやり返し方なのだ。
そんな「イースト」のアジトに潜り込み、メンバーとして迎え入れられた主人公・サラ(ブリット・マーリング)は、被害者の悲劇的な実情や彼らなりの正義感や信念を知り、次第に共感を抱き始め、リーダーのペンジーにも惹かれていく…。
“倍返し映画”が席巻する中で、あえて“目には目を”をモットーに本当の善悪とは何かを問う、超一級のサスペンス『ザ・イースト』。この冬、あなたの正義感が本作で試されることになるかもしれない。
『ザ・イースト』は1月31日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、新宿シネマカリテほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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