ハリウッド版『オールド・ボーイ』6月公開! 原作とも韓国版とも違う…新解釈で描く
『イノセント・ガーデン』のパク・チャヌク監督の名と才能を世界に知らしめた、カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作『オールド・ボーイ』
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パク・チャヌク版は、土屋ガロンと嶺岸信明による日本のコミックをベースに、主演のチェ・ミンシクら俳優陣の怪演と、衝撃的なラストに向かう怒濤の展開が映画ファンの度肝を抜いた。今回のリー監督によるハリウッド版は、舞台をアメリカの架空の都市に移し替え、新解釈もつけ加えながらディテールを大胆に塗りかえたリブートver.となる。
1993年10月8日、広告代理店重役ジョー・ドーセットは、泥酔して真夜中の街を彷徨っていたはずが、気がつくと見知らぬ一室に閉じ込められてしまっていた。何者かの監視下に置かれ、ひたすら単調に流れる時間に精神を蝕まれる絶望の日々。理由も分からない監禁生活がついに20年目に突入したある日、ジョーは突然外界に解放される。9.11同時多発テロも、イラク戦争も、そしてオバマ大統領の誕生も知らぬままに…。
だが、監禁中に妻殺しの汚名を着せられたジョーは、休む間も惜しんで猛然と動き出す。自分を陥れた男を捜し出し、復讐を成し遂げるため、愛娘・ミナとの再会を果たすために。やがて、彼の前に姿を現した犯人は、あらゆる人間の良心を捨てた冷酷非情な男だった…。
主人公・ジョーに扮し、激しい感情を体現するのは『ノーカントリー』『L.A.ギャングストーリー』ほか、今年は『とらわれて夏』の公開も控えており、活躍著しいジョシュ・ブローリン。約20分にわたってひとり芝居で表現する前半の監禁部屋のシークエンス、さらに30人以上の敵との肉弾バトルを長回しのワンカットで演じきった乱闘シーンは見ものだ。
また、ジョーの心のよりどころとなるソーシャル・ワーカーのマリー役には、映画デビュー作『マーサ、あるいはマーシー・メイ』で数多くの映画賞に輝き、今夏話題の超大作『GODZILLA』のヒロインに抜擢されたエリザベス・オルセン。
さらに、『第9地区』の主演を務めて一躍脚光を浴びた曲者俳優シャールト・コプリーが、復讐計画を実行する謎の男を不気味に演じ、『アベンジャーズ』のニック・フューリーことサミュエル・L・ジャクソンも凄みたっぷりの怪助演を見せるようだ。
製作・監督・脚本・主演を自らこなした『ドゥ・ザ・ライト・シング』やデンゼル・ワシントン主演の『マルコムX』など社会派として知られ、ひねりを効かせたサスペンス映画『インサイド・マン』や戦時下のヒューマン・ドラマ『セントアンナの奇跡』でも絶賛されてきたスパイク・リー監督。
本作では、“理由も一切わからぬまま20年間監禁された男”ジョーの極限的な狂気と野性を徹底的に描出。『SHAME-シェイム-』『それでも夜は明ける』などでいま最も注目される撮影監督ショーン・ボビットと組み、スタイリッシュなイメージと生々しい空気感が同居する、独特の映像世界を構築した。
原作コミックとも韓国版とも異なる、新たな結末が用意されているという本作。スパイク・リーが創造したラストにはどんな衝撃が待っているのか、いまから楽しみだ。
『オールド・ボーイ』は6月、新宿バルト9ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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