小林聡美もLiLiCoも…世界中の女性がジュディ・デンチLOVE? 『あなたを抱きしめる日まで』
今年のアカデミー賞が発表されるのも、もうまもなく。数多の話題作がノミネートにその名を連ねているが、ジュディ・デンチ主演で贈る『あなたを抱きしめる日まで』は、「作品賞」ノミネート作品の中で最も女性からの支持が厚い作品といえそうだ。
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本作は全米女性批評家協会賞で「最優秀女性映画賞」「女優賞」「ベスト女性像」を受賞。さらに、公開に先駆けて鑑賞したという、日本の女性著名人たちからも絶賛のコメントが相次いでいる。
50年間隠し続けてきた秘密を娘のジェーンに打ち明けたフィロミナ(ジュディ・デンチ)。1952年のアイルランドで、10代で未婚のまま妊娠した彼女は修道院に入れられ、男の子を出産していた。その子をアンソニーと名付けるが、面会は修道院での労働の合間に1日1時間しか許されない。だが、アンソニーが3歳になったとき、突然、養子に出されてしまうことに。
そんなある日、彼女と息子のスクープに再起をかける元ジャーナリストのマーティン(スティーヴ・クーガン)と共に、フィロミナは50年の時を経て、愛する息子を探す旅に出るのだが――。
日本では『007』シリーズの“M”としても人気の高いジュディだが、本作では気さくで屈託のない、チャーミングな普通の“おばちゃん”を熱演。アカデミー賞「主演女優賞」にノミネートされているほか、英国アカデミー賞(BAFTA)では15回目となる「主演女優賞」ノミネートで新記録を打ち立てた。
アメリカ公開週の劇場リサーチによれば、公開週に映画館を利用した女性の83%が本作を観に行っていたという統計が出ており、出口調査の結果では「素晴らしい」と答えた人が94%に及んだという。
また、2004年からスタートし、今年で10回目の開催となった全米女性批評家協会賞では、「10代の未婚のまま妊娠し出産し、修道院にその子どもを引き裂かれ、50年もの間、生き別れた息子を捜しているというとてもディープな設定の主人公・フィロミナを、とてもユーモラスでチャーミングな女性として演じたジュデイ・デンチに功績を与えたいと思います」とその選出理由を発表している。
そんな愛すべき“おばちゃん”ジュディには、日本でも岩下志麻、吉行和子、余貴美子といった錚々たる女優たちを始め、綾戸智恵にLiLiCoなど、いち早く本作を鑑賞した女性著名人からも多くの称賛が贈られている。
■小林聡美(女優)
罪を犯すこと。それを隠してみんなを欺くこと。どちらが重い罪なのか。ああ、ジュディ・ディンチ。その青い瞳が揺らめくたびに、私の心も震えます。クローズアップの凛々しさ、ロングショットの愛らしさ。あなたはまた私の心をワシヅカミにしましたね。
■柴田理恵(女優)
何日も後を引く味わい深さ。シリアスなテーマなのに笑えて泣けて、人の一生はこまやかだけど、愛しいものですね。
■余貴美子(女優)
母の愛に泣き、非道な事実に怒り、時々笑う! 沢山の感動に包まれました。フィロミナを抱きしめたい気分です。
■吉行和子(女優)
普通の主婦を演じるジュディ・デンチがとても新鮮。初めて乗る飛行機にオドオドとしている姿に笑い、しかし、切なかった。
■LiLiCo(映画コメンテイター)
震えてしまうほどの傑作。ユーモラスでありながら家族愛に溢れていて、最後は涙腺が爆発しました。
■綾戸智恵(ジャズシンガー)
いやぁこの映画には参った! 7回も観てしまった。どのシーンでもチャーミングでたまらんフィロミナ。人生の中で選ぶ3本の映画のうちの1本になったわ。善と悪、誰が決めんの? 全能の神に仕える人間は全能とちゃう。特に“あのシーン”は、みなさんどう受け取るんやろうか。
■岩下志麻(女優)
母親の息子に対する深く切ない愛に胸を打たれ、思いがけない結末に涙が出ました。
まさに数多くの女性に支持されている本作。アカデミー賞では「作品賞」「脚色賞」にもノミネートされており、豪華絢爛の賞レースでは“ダークホース”的存在となるかもしれない。
『あなたを抱きしめる日まで」は3月15日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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