【特別映像】ポール・ポッツが“完全アウェー”で歌う下積み時代…『ワン チャンス』
『プラダを来た悪魔』監督と『最高の人生の見つけ方』 脚本家のタッグで贈る、3月21日(金・祝)公開の『ワン チャンス』…
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2007年、オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」にその男が現れ、「オペラを歌います」とあいさつしたとき、客席からは失笑がもれ、審査員たちはみな困惑した表情を見せた。
だが、容姿もパッとしない地味な身なりの男が、オペラ「トゥーランドット」の名曲「誰も寝てはならぬ」を歌い始めると、会場は息を飲んで静まり返り、それはすぐにどよめきへと変わった。彼の歌声には歓声と拍手が鳴りやまず、涙をぬぐう人さえいた…。
ジェームズ・コーデンが演じるポッツが本人そっくりと言われている本作では、歌唱シーンは全てポール本人が吹き替えている。今回届いた歌唱シーンは、ストーリーの序盤、ポッツの下積み時代。道化師の衣装とメイクをして、酔っ払いだらけのパブでオペラ「道化師」の「衣装をつけろ」を熱唱する場面だ。
ポールは本格的にオペラの勉強をしようとイタリア留学を志していたが、資金がない。このままではダメだと一念発起した彼は、町のパブで賞金が出るタレントコンテストに出場する。しかし、そこは酔っぱらい客相手のパブでのショー。道化師の恰好をして檀上に上がるも、客席からは「パンダが逃げ出したぞ!」とか「マイクを食うぞ」などと野次られてしまう“完全アウェー”状態。
いままでであれば、緊張から歌うことが出来なくなってしまったり、その場から逃げ出してしまうこともあったポール。しかし、勇気を振り絞り精一杯の歌声で「衣装をつけろ」を披露すると、お客たちの顔色が見る見るうちに変わっていく。まるで、後に彼がオーディション番組に出演したときを彷彿とさせる、栄光への第一歩を踏み出した瞬間とも言えるシーンだ。
一夜にして世界的オペラ歌手へと転身したポール・ポッツの、痛快なる奇跡の逆転劇。ポールが歌い出す“息を飲む瞬間”を、この映像から確かめてみて。
『ワン チャンス』は3月21日(金・祝)よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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