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今田耕司、壇蜜、立川談春が語る“落語の魅力”が熱い!『噺家が闇夜にコソコソ』会見

175:今田耕司、壇蜜、立川談春がMCを務め、フジテレビで昨年末に放送し好評だったバラエティ番組『噺家が闇夜にコソコソ』が、3月31日(月)24時10分よりレギュラー番組となってスタートする。

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今田耕司、壇蜜、立川談春がMCを務め、フジテレビで昨年末に放送し好評だったバラエティ番組『噺家が闇夜にコソコソ』が、3月31日(月)24時10分よりレギュラー番組となってスタートする。

この番組は、林家彦いち、立川談笑、桃月庵白酒、春風亭一之輔、春風亭ぴっかり☆といった、巧みな話術で人々を魅了する落語家たちが、話題のニュースをピックアップし、その現場や人物の元に足を運び、知られざる裏側や意外な事実を取材。それを落語家ならではの言葉で語り尽くしていく。また、林家たけ平、立川春吾、桂宮治、立川吉笑といった若手の落語家たちが大喜利を披露。江戸の情緒溢れる空間で、MCも出演陣も全員が和服で登場する、異色の番組となっている。

今回、初回放送の収録の合間にMCの3人が会見を開き、大喜利の収録での手応えや、今だからこそ面白い落語の魅力、この番組から伝えたいメッセージなと、それぞれが持つ思いを熱く語ってくれた。



――年末の放送が好評で、早くもレギュラー化となりましたが?

今田:年末の時は、またやれたら良いねとみんなで言っていて、何回か重ねていくうちにそうなれば良いなと思っていました。こんなに早い時期にレギュラー番組にさせてくれるとは思っていませんでした。

談春:そうですよね。夏にもう一回集まってスペシャル番組とかでやれたら大成功だねって言っていましたから、まさかですよね。

壇蜜:テレビが昔の姿に戻る気がします。テレビをつけると落語家さんたちが話しているという姿は、小さい頃は普通だった気がしますから。一周回って斬新というか、昔に戻った感じはします。

――レギュラー化で楽しみにしているのは?

今田:番組が浸透して、スタジオで大喜利やっている人の中から次の人が出てくると嬉しいですね。収録していて感じたのは、それぞれにキャラクターがあって、この人たちが何年か後に普通にひな壇に座っていることはあると思いましたし、そうなると嬉しいですね。

談春:今田耕司とか壇蜜というバリバリに売れているトップを張っている人に会って、同じ空気を吸っているというのが僕らの時代になかった。そういうのは、どうしても師匠を通じてだったのですよ。こういう人たちと一緒に番組に出て、テレビで売れること、会話を盛り上げていくこと、与えられた時に何を返すのかを考えられる。それをあの年とかキャリアで経験できるのは、飛躍的に落語家たちのクオリティが変わると思います。落語家は今田さん、壇蜜さんの凄さを一生知らずに終わっても大丈夫なくらい、やっていく作品があるから、そこに目をつむりがちなんです。今回はすごいチャンスを貰ったと思いますね。

壇蜜:テレビの露出も大事だと思いますけれど、落語家さんたちが寄席をやったときに、お金を払ってお客さんがたくさん見に行ってくれることに一番期待しています。それが、この番組が大成した証拠になると思いますし、そこにつなげるのが、この番組の裏設定というか、裏目標だと思います。

――まずは、大喜利の収録を終えましたが、いかがでしたか?

今田:みなさんキャラクターが面白いですし、テレビを見ている人たちに、落語家さんにこんなに面白い人がいるということを伝えたいです。

談春:僕らも彼らと同じ年代の頃にやっていましたが、今の方がレベルが高いですね。行儀は良いし、はしゃがないし、上手なバランスで緊張しているので面白かったですね。感心してしまいました。

壇蜜:今、テレビでよく見る落語家さんより少し若い世代の方々ですから、ご覧になる方々にも身近なのではないでしょうか。落語家さんたちを知っていただく良いきっかけになってほしいです。

――落語家さんたちが話題の現場に取材に行かれると思いますが、どういう現場を調べて欲しいですか?

談春:僕は実際に取材に行くのですが、せっかく落語家を使うのだから、すごくタイムリーな話題というよりも、少しタイムラグがあって誰もが知っているようなニュースを扱えれば良いと思っています。そこに落語家が行って、みんなが知っていることとは違う話を引き出してくるというのが落語家の話術かなと。今回も、そこそこ新しい情報もあるけれど、ちょっと時間が経って今だから話せるという話を聞けました。

壇蜜:せっかく全国区になるので、それぞれの地域に触れた内容になると興味を持っていただけるのかなと思いました。その土地の人じゃないと気にしないようなことが、どこかに繋がっていたり。GoogleのCMで“日本のマチュピチュ”というのが出てきて、検索数が上がったということがありましたが、それを実際にそこに住む方がどう思っているのか、どういう変化が起きているのか、それを落語家さんたちが吸収して、お話していただければと思いますね。

今田:深夜ですから、風俗店とかに潜入してもらいたいですね(笑)。やっぱりプロという意味で、こういう風俗場の悲喜こもごもとか良いじゃないですか。女性落語家さんも1人いらっしゃるので、女性が行けば番組としていやらしくならないように出来るんじゃないかなと。色々な事情を抱えた人がいると思うし、そういう所の裏側のことを、落語家さんのフィルターを通して伝えたらどうなるのか興味がありますね。

談春:落語家っていうのはありがたくて、普通なら人前では話せない程度の知識でも、落語家だと許されるんですよね。私これが好きですとか、興味がありますって言っても許される希有な商売なので、ご用命さえあればどこにでも飛んでいきます。

――フジテレビの新レギュラー番組の中でも異色の内容ですよね。

談春:ヤケクソなのかフジテレビって(笑)。「落語in六本木」という立川談志を中心に落語をやる番組が20年くらい前にあって、フジテレビさんで今こういう番組をやらせてもらえるというのは、何よりも落語家が驚いているし、ありがたいと思っています。それに、今田耕司と壇蜜だよ。普通は呼ばないし、呼んだって来ないよ。いかにプロデューサーが本気かというのもわかるし、頑張っていきたいですね。

壇蜜:レギュラー番組になるときには、きっと年若きアイドルがここに座るのかなと思っていましたが、こうやって呼んでいただけて嬉しいです。落語家さんがこうして集まるのは、NHKさんや、あのお座布団の番組しか印象がなかったですから、落語家さんと聞いてイメージされるような番組にしていきたいと思います。

――ところで、今田さんと談春さんに伺いたいのですが、この番組での壇蜜さんの魅力とは?

今田:このエロさでしょ。さっきも収録中に若手の落語家を見て「元彼に似ている」と言っていたんですが、その発想が凄いですよ。そういう目で落語家を見ているんだって。

談春:一番、そういう視点で見る難しい人種なのに(笑)

今田:なんていう目で落語家を見ているんだって。

壇蜜:冒涜です(笑)。

今田:ほかの女性タレントではありえないですからね。オスとして落語家を見るという壇蜜の目線は新しいんじゃないでしょうか。“あの人の夜はこんな感じだと思います”“あの人は下手そうです”とか言って欲しいですね。

壇蜜:そんな裏解説ほしいですか?

今田:それはぜひ。壇蜜だからこそ言える目線は大事ですよね?

談春:大事だけど、自分は言われないと思ってるからでしょ。二人して言われたら恥ずかしいよ(笑)。壇蜜さんはとにかく頭のいい人ですよね。そこに色気が加わるからたまんないよなって。

壇蜜:恐れ入ります。

談春:知識とかじゃなくて、空気を掴む力は多くの人が持っていると思います。でも、状況全体を把握する力、その押し引きの巧みさというのかな。今は喋らない方が良い、今は喋った方が良い、そして、今は喋らなきゃいけないという、昔の落語家がみんなやっていたことだと思うのですが、その頭の良さは凄いですよね。落語家はみんなひとりで喋っているから、そういうのを持っている人を見ると驚きます。素晴らしいと思います。

壇蜜:ほんとう申し訳ないです。

今田:その謙虚さがまた良いですね。

談春:でも、お腹の中ではね、落語家を男として見てくれている。それは落語家の中ではあり得ないことだから、全員、「壇蜜さん素敵」って、ファンになるわけですよ。

――番組ではみなさん着物で出演されますが、着物はいかがですか?

今田:この年齢になると、自分で帯とか締められたら良いなと思いますよね。

談春:レギュラー中に着物に造詣を深める企画をやりましょうよ。自分で長襦袢(ながじばん・和服の下着の一)の半襟の色を決めたりしたいですね。

今田:こういうのも落語さんと一緒だから吸収出来ることですよね。

談春:お二人ともよくお似合いですよね。和服って着こなさないとあまり形にならないのですよ。壇蜜さんは日本舞踊をやられていたから形になるでしょ。男性は下っ腹が出てない人で着物が似合う人はあまりいないんですよ。

壇蜜:そうですね。恰幅が良い方がお似合いになりますよね。

談春:落語家って長くやっていると、着物の似合う体型になる。本当に下っ腹だけ出るの。そんな話はいくらでもあって、体中汗びっしょりになっているのに、顔だけは一筋も汗をかかないとかね。

今田:さんまさんや紳助さんも顔に一切汗をかかないんですよ。一流の条件やなって思って。俺、すごく汗かくからダメだなって(笑)

談春:歌丸師匠は顔に汗をかくのは美学に反するって。若いとき、嘘だろうと思って見たら服の下はびっしょりでも、顔はまったく汗をかいていないんですよ。うちの師匠はドロッドロでしたけどね(笑)。

――現在、落語を見ているメインの年齢層の方々よりも若い人たちにアプローチできる番組だと思いますが、その方々に伝えたいことはありますか?

今田:若い人たちのためだけにとは思っていないですが、これはチャンスだなと思いますね。言葉遣い一つとっても、正しい昔からある日本語を談春兄さんも使われるので、先ほども出てきました“希有な”とか、そういう言葉が一周回って新しい言葉として若い子たちが受け止めてくれたら良いですよね。僕が知らない言葉もたくさんありますし。ほかのバラエティとかでも敢えて昔から使われているフレーズを入れてみようかなと自分でも思いますから。

談春:落語家っぽい空気は残そうと思っていて、それはテレビとしてマイナスになるかもしれないけれど、そこは頑張りたいと思っています。それに今、ああいう言葉がぐるっと回って面白いって言ってくれましたが、凄く“心丈夫(こころじょうぶ)”にしています。これね、意味はよくわかってないけどさ(笑)。おそらく大丈夫とか、安心するとかいう意味だと思うんだけれど。何か良いじゃない?

今田:きっとこういう風に良いフレーズがたくさんこの番組から出るので楽しみにしていますね。

壇蜜:間口を広く、垣根を低くしないで、とっつきにくく行けたら良いなと思っています。誰も立ってツッコミを入れたりしない、舞台の真ん中に来て騒いだりしない、みんなが最初から最後まで正座でいる。本当にボックスの中に入っているショーとしてみていただけたらなって。昔、紙芝居を見ていたときそのような感覚で、それがみなさんにどう伝わるのかは冒険だと思うのですが、一つの箱の中にあるショーを正座して見て頂けたらと思います。足はしびれますけどね(笑)

■『噺家が闇夜にコソコソ』
2014年3月31日(月)24時10分~(フジテレビ系列)

《編集部@テレビドガッチ》

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