【MOVIEブログ】女性のための官能映画:『愛の神、エロス』
女性のみなさん、手技に自信はありますか?…
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今回の作品『愛の神、エロス』は、ウォン・カーウァイ、スティーヴン・ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニという世界的な3人の巨匠監督が、それぞれのエロスを持ち寄ったオムニバス映画です。中でも特に美しく官能的で、ぜひ女性のみなさんにおすすめしたいウォン・カーウァイ監督の作品について語りたいと思います。
仕立て屋見習いのチャンは商品を届けるため、金持ちの愛人として贅沢な暮らしを送る妖艶な女の部屋を訪れる。その部屋でチャンが欲情している事に気付いた彼女は彼のズボンを脱がせ、手で愛撫しながら良い仕立て屋になるには沢山の女に触る事だと教える。そして一人前の仕立て屋となったチャンは、恋い焦がれる彼女のために服を仕立て続けるが、パトロンに捨てられた彼女の生活は零落していき…。
“エロスの純愛~若き仕立て屋の恋”という日本語タイトルのウォン・カーウァイ監督の一編。原題はシンプルに“The Hand”で、すなわち手でのご奉仕にまつわる究極の純愛映画です。監督の作品『花樣年華』にも通じるオリエンタルなレトロ香港の雰囲気の中、気位が高く妖艶な高級娼婦に憧れ彼女のために美しいチャイナドレスを仕立て続けるひたむきな仕立て屋の報われない愛が綴られていきます。
『花樣年華』のトニー・レオンのスーツ姿も最高ですが、本作の若き仕立て屋を演じるチャン・チェンも本当に素敵! シャイで一途で寡黙な青年の役なのですが、特にYシャツ一枚でおさわりされている時の恥ずかしいけど気持ちいいみたいな表情が最高で、実に女子のS心をくすぐります。ラストのおさわりシーンでの切ない顔にもキュンとくる事請け合い。手だけを使った情事のシーンでこれだけ情感溢れる官能的な映画はほかに観た事がありません。もちろん、チャイナドレスを見事に着こなすスター女優コン・リーのエロスは見事としか言いようがありません。年下の男に「脱ぎなさい 下着もよ」なんて高飛車な命令をする姿が格好良すぎます。
結局彼らは手だけの関係で終わるのですが、だからこそほかの童貞喪失映画、いわゆる筆下ろし映画とは一線を画すメロドラマの趣があるのかもしれません。寝ずに終わるから存在する現実と切り離された永遠に美しく切ない愛、綺麗すぎる感はありますが、どんなに身を堕としても尽くしてもらえる彼女が羨ましくもあり、そんな状況でも決して甘えず気高い女であり続ける彼女に憧れたりもするのです。50分足らずの中編なので見逃しそうなこの作品、本当におすすめの一本です。
●今週の一言
「手じゃイヤ?」
病気に冒されぼろぼろになった彼女が、長年尽くしてくれた彼に恩返しをするために言う台詞。体を武器に生きてきた女に残された唯一の感謝の手段が手で慰める事だという、涙無しには語れないシーンです。仮に病気ではなくても、今日はちょっとダルいなぁというときには活用できるかもしれないこの台詞。手技に自信があるみなさん、レッツ・チャレンジ!
放送は映画チャンネルのイマジカBSでご覧下さい!
『愛の神、エロス』
(2004/アメリカ・イタリア・スランス・中国/ウォン・カーウァイ監督他)
4月9日(水) 1:00~ 映画チャンネル イマジカBSにて放送
詳しい放送情報はコチラ
イマジカBSのHPはコチラ
《text:Lady M》
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