【特別映像】リヴァー・フェニックスが妖しく誘う…幻の遺作、“世界初”劇場公開
キアヌ・リーヴズ、ジョニー・デップらの良き友人であり、レオナルド・ディカプリオが憧れた永遠のスター俳優、故リヴァー・
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また、本作の公開に合せて、「リヴァー・フェニックス」フェスと題し、もうひとつの遺作『アメリカンレガシー』とリヴァー&キアヌが奇跡の共演を果たした『マイ・プライベート・アイダホ』の特別上映も決定した。
砂漠の真ん中で車が立ち往生してしまった、旅行中のハリウッド俳優の夫婦は、ミステリアスで美しい青年ボーイに出会う。車の修理を買って出た彼は、たったひとりで世界の終わりを待ちわびていた…。
『スタンド・バイ・ミー』を始め、ハリソン・フォード扮するインディの青年時代を演じた『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』などでその魅力を放っていたリヴァーが、撮影終了を待たずして急逝して以来、お蔵入りとなっていた本作。
その後、余命わずかと宣告されたジョルジュ・シュルイツァー監督自らの手によって、権利問題の解消や未撮影シーンの再現など、さまざまな壁を乗り越えて2012年に完成。これまで世界各国の映画祭を巡回していただけだったが、ついにリヴァーの熱烈なファンが多かった、ここ日本で、没20年にして“世界初”の劇場公開が実現した。
今回届いた映像は、リヴァー演じる青年ボーイが、ジュディ・デイヴィス(『ローマでアモーレ』『マリー・アントワネット』)演じる人妻バフィを誘惑するシーン。少し甘えたような表情で、バフィに車の修理の手伝いを頼むボーイ。年上女性を誘惑するリヴァーの瞳の奥に光る美しくも妖しい輝きに、思わず目を奪われてしまう映像となっている。
まさに、本作でのリヴァーは、アイドルから大人の俳優へと成長を遂げ、それまでのイメージを打ち破るダークで深遠な役柄と、終末論的なテーマに挑んでいる。理想の愛を求め、狂気と正気の狭間に堕ちていく姿を、他の作品では見せたことのないような精悍で研ぎ澄まされた佇まいで体現しており、彼にとっての意欲作となっていたはずだ。
また、「リヴァー・フェニックス」フェスで上映される2作品も、見逃せない。俳優のサム・シェパードが1992年に監督したアート西部劇『アメリカンレガシー』は、日本では第6回東京国際映画祭で上映されたのみで劇場未公開。“もうひとつの遺作”といわれており、当時サム・シェパードは「リヴァーは若手最高の役者だ。これからもぜひ一緒に仕事をしたい!」というコメントを残したほど、彼を高く評価していた。
『マイ・プライベート・アイダホ』は、当時の若者たちの共感を呼び、数多くの映画賞で絶賛された1991年の作品。ナルコプレシーという発作的に深い眠りにおちる持病を抱えながらストリートで体を売るマイク(リヴァー)と、権力者の親への反発から同じく男娼として生きるスコット(キアヌ)が、マイクの母親を探すために故郷アイダホに旅に出るロードムービーだ。
リヴァーとともに青春を過ごしたファンも、当時を知らない新たなファンも、リヴァーの“最後の”魅力を堪能できる作品たち。まさに“不死鳥”(フェニックス)という名にふさわしい3作となりそうだ。
『ダーク・ブラッド』は4月26日(土)より東京・ユーロペースほか全国にて順次公開。
「リヴァー・フェニックス」フェス
『アメリカンレガシー』は5月3日(土・祝)~5月16日(金)まで、『マイ・プライベート・アイダホ』は5月17日(土)~5月30日(金)までユーロスペースにて公開。
地方の劇場の詳しいスケジュールは公式サイト(http://www.dark-blood.com)にて発表。
《シネマカフェ編集部》
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