妻夫木聡が語る家族観「難しいけど、それがいい」 映画『ぼくたちの家族』
俳優の妻夫木聡が5月13日(火)、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた主演作『ぼくたちの家族』の記者会見に出席し「家族って難しいけど、それがいいんだと思う。
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原作は新進作家・早見和真が自身の家族との体験を基に執筆した同名小説。母が脳腫瘍で「余命一週間」と宣告された二人の兄弟と父親が、壊れかけた家族の絆を取り戻そうと悪戦苦闘する姿を描く。会見には弟役の池松壮亮、前作『舟を編む』が日本アカデミー賞「最優秀作品賞」「最優秀監督賞」などに輝いた石井裕也監督が出席した。
妻夫木さんは「人間って生きるなかで、理想の家族像を思い描くこともあるが、やっぱり完璧な家族なんていないし、何か問題があっても何となく日々が過ぎてしまうもの」と語り、「それでも、それを分かってくれるのが家族だとこの映画は描いている」と真摯に訴えた。
8月に開催される第38回モントリオール世界映画祭の「ワールド・グレイツ部門」に出品されることが決定したばかり。ただ、現時点では「連続ドラマの撮影があって厳しいんです。それに規模が大きい作品ではないので(渡航)費用が…」と妻夫木さんの現地入りは難しい状況。すると池松さんも「兄貴が行かないなら、僕も行きません」と共演で育んだ兄弟の絆を披露した。
今後の日本映画界を支える存在として注目される石井監督は、現在30歳。本作は20代最後の監督作品であり「一度、家族と真摯に向き合おうと思ったし、それは社会や自分と向き合うこと。これまでの総決算として臨んだ」と強い思い入れ。妻夫木さんと池松さんについて「二人と一緒に戦おうと決めていた」とやはり強いこだわりを示していた。
『ぼくたちの家族』は5月24日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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