【カンヌ国際映画祭】河瀬直美に追い風? 審査員長が宣言、女性視点「重視されるべき」
開催中の第67回カンヌ国際映画祭。審査員団は今年も豪華メンバーが揃った。総勢9名のメンバーを束ねる審査委員長は、ニュージーランド出身の監督ジェーン・カンピオン。1993年に『ピアノ・レッスン』で女性としては初めて「パルムドール…
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映画祭初日の審査員会見では、審査基準について「独自の世界で世界を見ていることが一番大事」とした上で、映画産業に根深い女性差別にも言及。「この業界には根深い女性差別があると言わざるをえない。女性的なものの見方も重視されるべきです」と主張した。
果たして、これが日本の河瀬直美監督の『2つ目の窓』にとって、追い風になるか。今年の「コンペティション部門」には女性監督もうひとり、イタリアから新鋭アリス・ロアウォシャーがエントリーしている。
そのほかのメンバーは、女優レイラ・ハタミ(『別離』)、監督ジャ・ジャンクー(『罪の手ざわり』、女優キャロル・ブーケ(『007/ユア・アイズ・オンリー』)、俳優ウィレム・デフォー(『グランド・ブダペスト・ホテル』)、監督ニコラス・ウィンディング・レフン(『ドライヴ』)、監督ソフィア・コッポラ(『ブリング・リング』)、俳優ガエル・ガルシア・ベルナル(『バベル』)、女優チョン・ドヨン(『シークレット・サンシャイン』)。
今年の審査員も9人のうち5人が女性という、カンピオンらしい布陣。メンバーの中でもっとも若いガエル・ガルシア・ベルナルは「審査をするということを重く受け止めていたけれど、これは“試合”なんだと思うことにしたら気が楽になった」と、サッカー好きの彼らしい言葉で表現。するとカンピオンはすかさず、「でも人生の試合よ」と返した。
今年のコンペティションにはジャン=リュック・ゴダール、デヴィッド・クローネンバーグ、マイク・リー、ダルデンヌ兄弟、トミー・リー・ジョーンズら大物が出品するなか、弱冠25歳のグザビエ・ドランの初コンペ入りも注目されている。
第67回カンヌ国際映画祭は5月14日~25日(現地時間)にて開催。
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